Skb-RS ~ロードスターはじめました~

北海道でロードスター(NB8C)と
デミオ・スポルト(DE5FS)を放し飼いする日記。

Skb-RSとは・・・

花火

2011-09-22 23:24:53 | Weblog
「花火」なんて、最初からそれほど面白いものでもないんだから、やらなきゃいいと思うんですよw

愛知県の日進市が、花火大会で使う花火を、福島県産のものの使用を中止した件で 今日 日進市の市長が、福島の川俣町を訪れて謝罪した。
<愛知県日進市>萩野市長、謝罪へ 福島産花火中止問題で〈毎日新聞〉


この日進市に対して、全国からすごい数の抗議が寄せられたそうです。
「風評被害を広げた」と、市長自ら謝罪の中でも述べています。
ツイッターでも、花火関連で検索すると、日進市を非難する声が圧倒的なんです。
「福島をバカにした」「福島をキズつけた」などと。



わからねーんですよね。
この意味が。


俺は、100%圧倒的に日進市の決定を支持しますよ。

川俣町は、その一部が原発の非難区域にも指定されているような町。
それは、大変気の毒です。

が、その町で作られた花火が、今夜わが町で打ち上げられる、ということになったとしたら。
心配になるのは当然のことだと思いませんか。
少なくとも、市民のなかで心配する人が出てくることは、当然のことと思いませんか。

で、放射能大丈夫なの?と、市や専門家に尋ねても、

「製造されたのは非難区域外で、放射線レベルも基準以下。」
「花火自体の放射線は計測してないが、たぶん大丈夫」
「確証はもてないが、心配するレベルではない」


などと言うもの。


そんなの、不安じゃないですか。

そりゃ、たぶん大丈夫なんだろーさ
だけど、「確証はもてない」なんて言われたら、不安じゃん。
まして、花火なんてべつにしなくたって死なないんだから。
絶対花火しなきゃダメ、なんてものじゃないでしょ


日進市や市長の立場からしたらですよ、

安全なのか、そうじゃないのか、

どちらか決められない、どちらの説もあるような疑わしい場合、

リスクの低い方を選ぶことが、当然のことだと思うんです。


とくに花火は上空で破裂するもの。
仮に放射能が飛ぶとする視点で考えれば、その影響は日進市だけに留まるとは限らなく、
近隣自治体にまで及ぶかもしれない。
その責任を、日進市だけで負えるはずもない。


もちろん、福島の方々は大変気の毒な目に遭っている。
でも、それは風評被害でも何でもなくて、具体的に福島が原発の被害を受けているだけなのだ。
責任は、原発にあるのだ。

むしろ今回のことで風評被害を受けているのは日進市、とさえ言えるだろう。



福島県産のものを避けるとき、「風評被害」という表現がたびたび出る。
これは大きな間違いだと思うのだ。

福島県産だからといって、ひとまとめに「危険」というのは短絡的かも知れない。
けれど、実際に放射線の危険性がしっかりと調査されていなかったり、開示されていない状態で、
どこまでが安全でどこからは危険かも、皆わからない状況では、

福島県産を避ける消費活動というのは、当然起こることだ。

それは福島の方を差別しているのではない。

このような消費活動を、「風評被害」と言ってしまう報道の仕方のほうが異常。
「風評被害」と言えば、あたかも消費者の行動がおろか。消費者達の責任。という風にできてしまう。


じゃあ、中国の中毒ギョーザ事件以降、中国産冷凍食品の売れ行きが悪化したはずだけど、
これは「風評被害」だと言うのか?


無農薬野菜や有機野菜が、一定の人気がある。
でも、農薬を使った野菜だって、健康にただちに影響があるわけじゃないのに、なぜ無農薬野菜を買う人がいるのか。
これは、風評被害なのだろうか。


俺にはわからない。



安全が確保されていないものを避ける行動は、危機管理として当然。っていうか、
普通に考えたら、そうするだろう。

たとえば、隣のおばあちゃんにもらったお団子が、変な匂いがする。そういえば今日は蒸し暑い。

おばあちゃんに失礼だからって、この腐っているかも知れない団子を、食わなくてはならないだろうか。
腐っているかもしれない団子を、子供らに食べさせるべきだろうか。
そうすることが、おばあちゃんに対する誠意なのだろうか。
たとえ、その後子供らが腹痛を訴えても、訴えないにしても。





日進市の行動で、問題だったのは、

もっと事前にこうなることを予測できていれば、

最初から福島県産の花火を使うなんてことにはならなかったはず。

最初から使う計画をたてなければ、使用を中止することにもならなかったはずだ。

あるいは、川俣町の花火以外は使うつもりはない、として、使用中止=花火中止、にしてしまえばよかったのだ。


福島に対しては、全国から支援していかなくてはならない。


けれども、その土地で作られたものを消費する行動だけが支援ではないはずだ。
まして、放射能の危険が、たとえごくわずかでも残る場合、それをわざわざ県外で使うというのは、
良いことではない。
それを福島県民が望んでいるとも思えない。

このようなことで、福島県産のものの消費量が減ることも、原発関連の間接的な被害だ。
東京電力や政府は、どこまでの責任を負うのか。



なにか、今回の花火の件などを通して風評被害という風潮を作ることで、責任のがれをしているように思えてならない。