7年ほど前に、町外れに飲食店や産地直送の野菜などを販売するところが出来た。
地震で、役場が被災し仮設の役場や仮設の災害住宅団地も近くに建設された。
かなりの人の利用が考えられたのだろう。
(食堂と直売所)
完全な町外れで、車で通りかかってはチラリと脇見をする程度で通過することが多かった。
先日、どんなものを食べさせてくれるのだろうと、試しに相方と出かけてみた。
(食品会社の敷地)
場所は食品関係の会社の敷地内にあって、なかば震災後のボランティア活動の一環で出来た風だった。
ちょうど昼食時間帯と重なって、それなりに混んでいた。
弁当類の持ち帰りもあって、多分近くの仮設の役場や災害仮設住宅などの所要があったのだろう。
システムは結構今風で、発券からの流れは支払いまでほぼ自動化されていた。
隣のテーブルのご婦人が、親切に一連の流れを説明してくれ、スープや飲み物のお替わりは自由だとその場所まで案内してくれた。
そのご婦人と、楽しく食事をすることができお礼を言うと、残念ながらあと10日ほどでこの店は閉店になる旨を聞かされた。
役場が元の場所に再建され、災害仮設住宅も閉所になって撤収作業がはじまるのである。
(再建された町役場)
地上4階地下1階の耐震構造の町役場が出来上がった。
ゴールデンウイーク期間中に、仮設役場から引っ越しをして、連休明けには新庁舎で業務を開始する予定。
我が家の近所でも、4車線化の工事で取り壊された車の販売会社とコンビニの跡地の、辛うじて残った場所に次の建物の建設が始まった。
(1階部分からみた建設現場)
(2階から見た建設現場)
遠くの里山の麓の集落まで見通せた風景がだんだんと変わってきた。
(屋根工事完了)
屋根が出来たので、あとは外壁や内装工事にはいるのだろう。
この高さで終わるのなら、里山の頂上付近がかろうじて見える。
前の建物より横幅も狭いので、隙間からは道路の様子もみえる。
こうして取り壊しと建設を繰り返しながら、町はどんどん変わっていく。
13世帯あった我斑も7世帯が減って3世帯増え、現在9世帯。
ただし集合住宅が増えたので、人口はかなり増えている。
日々変わる景色に、冗談ではなく自宅への進入路の目印に目を凝しながら運転する毎日なのである。
「工事現場会話のような機械音」・・・しろ猫