今日は子供の日、心から祝える数少ない祝日。
それに相応しい清々しい五月晴れの朝だった。
予報が嬉しい方に外れてしまって、おおいに喜んでいる。
(午前中の空)
来客が帰った後の布団を干すには、丁度良い天気。
となりの住宅では、物干しに絡まりながら辛うじて鯉のぼりが頑張っている。
(鯉のぼり)
もう、鯉のぼりも絶滅危惧種になってしまって久しい。
南隣のお宅で男の子が生まれて、喜んだ祖父母が大きな鯉のぼりを我が家との境界に建てた。
ちょっと見には、どちらのお宅の鯉のぼりでしょうかといった具合だった。
その時の子も、もう30歳近くになってしまい、祖父母の方は一昨年・昨年と相次いで亡くなった。
その頃から、この時期には庭に咲いていたチリアヤメが、芝生の間から花だけを咲かせている。
(チリアヤメ)
一日で散ってしまい、次の日はまったく別の場所から花が顔を出す。
可憐だが、なかなか根性のある花で雑草級の生命力。
雑草級と言えば・・・。
(ギボウシと三つ葉)
辺りの雑草を駆逐して、ギボウシと三つ葉が庭の一角を占領している。
三つ葉はセッセとお浸しにしたりして、食べたりしているが繁殖力には及ばない。
ギボウシも小さな1株だったのに、かなり勢力範囲を広げた。
普通の花も、ぼちぼち咲いたり散ったりを繰り返す。
(ピンクのバラ)
(ベージュのバラ)
(バラのようなツツジ)
紛らわしいが、バラのような花びらをつけたツツジも、少し遅れて最盛期を迎えている。
生命力に溢れる新緑の季節は、その中で過した人々や動物を思い出す季節でもある。
(在りし日のシロ君)
日に一度の散歩が大好きで、紐の先の鈴の音が聞えると喜んでとんで来た。
散歩は概ね庭をグルグル回ったり、隣との境界のブロックの上を2~3周するだけだったが・・。
遺影になった写真を見ると、当時の庭の花は今より格段に多いことがわかる。
能力に応じて、意識せずとも断捨離は進んでいたのだ。
「菜園で世話になったと黒揚羽」・・・しろ猫