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カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

蝶のような

2020-01-11 13:19:41 | 日常あれこれ
 室内の板の床の上に黒い揚羽蝶がじっとしていた。

 公共の建物なのだが、人の出入りは比較的少ない場所である。

 室内にどうして入ってきたのか、第一いまは冬の一番寒い時期である。

 

 あまり動かないので、摘まんでみたら死んでいた。

 まるで生きているように、ちゃんと床に足をバランスよく踏ん張った格好である。

 普通は力尽きて横倒しくらいにはなりそうなものである。

 そう言えば今年の夏は、セミが上を向いたまま転がっているのを、一度目は玄関先で二度めは車庫の床の上で見かけた。

 すっかり死んだものと思って掴もうとしたら、指先がちょっと触れたところで羽をバタつかせ鳴きながら二度とも飛んで行ったことがある。

 どうやら、昆虫の世界も変革期を迎えているようだ。

 と、まあこうした昆虫の生死に目がいったり、記憶に留められているというのは、むしろ自分自身の方に変化があるということかも知れない。

 最近の読書傾向が、以前の小説主体から詩・短歌・俳句へと変化し、今日図書館で借りた本はなにやらお一人様的な香りがプンプン。

 

 「ひとりで生きる」(伊集院静:著)「気がつけば、終着駅」(佐藤愛子:著)「地獄の楽しみ方」(京極夏彦:著)

 まだ読んではいないが、読めば結構前向きの内容で、読者を憂鬱にさせますます悩ませるものではないだろうと思う。

 図書館で本を選ぶ基準は、目的の読みたい本を探す場合と何気なく手に取ってパラパラと頭の部分に目を通す場合とがある。

 今回のように、そのパラパラもやらずに単に本の題名のみで選んでしまうことは極めてまれである。

 題名の選定に「蝶のような死」というものが、意識下にあったのかも知れない。

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