熊本市東部の江津湖(江図湖)にセリを摘みに行ってきました。
綺麗な湧水がこの湖の水源なのでセリも安心して摘むことが出来ます。
若い人も含め数名が水に入って水草を採取していました。
どうやら迷惑きわまりない外来植物のようです。
今のうちに処置をして、春先から夏場にかけての一大繁茂時期を乗り切ろうという作戦のようです。
この湖の水は加勢川の水源にもなっているので、繁茂した外来植物は加勢川を覆い尽くしてしまうほどになるのがここ数年の実態です。
ここには天然記念物に指定保護されている「水前寺のり」の自生地で一応回りをフェンスで囲った場所もあります。
もちろん野鳥たちは立ち入りの例外規定となっているようですが・・・。
クレソンなどは山のようにあるのですが、これもどうやら除去されているようでした。
私達が採ろうとしているセリは、日本古来の「本セリ」でクレソンなどより独特の香りや癖のある味が特徴で、子供の頃は敬遠していた大人の味ともいうべきものです。
徹底した雑草の除去や外来水生植物の駆除作業で岸辺には殆どセリは見当たりませんでしたが、上流の方の天然の「水前寺もやし」を栽培していたせせらぎの付近に沢山のセリを発見して、長靴に履き替えて採取しました。
水の中に手を入れると、その水の温かさに驚かされました。
水の中での除草作業や沢山の水鳥が嬉々として泳いでいるのは湧き水がことのほか暖かいせいなのですね。
江図湖に沢山の野鳥がやってくる理由も分かります。
政令指定都市で、その近傍にこれほど広大な自然の湧水湖をもっている都市は珍しいと思います。
程よい量のセリも採れたし、これで今夜の酒のつまみは「セリのごま和え・白和え・お浸し」のセリづくしに決定しました。