ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「海辺」コーディでりえさんの「海辺のカフカ」

2014-07-07 08:03:14 | 歌舞伎・演劇・映画

 

私の所属しているブログ人が秋には終了、

私の写真アップ枚数も限界に近づいております。

先のことはわかりませんが、

私なりに楽しいきものブログをアップしていきたいと思います。

未だうっとおしい曇天に覆われていますが、

 吹き飛ばすべく

村上春樹さん原作の「海辺のカフカ」の舞台を観てきました。

小説では50歳の設定の佐伯さんを

宮沢りえさんが演じます。

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同じ蜷川幸雄さん演出で、初演のときには田中裕子さんでした。

田中さんの舞台観たかったのですが、

 

 

 

 

仕事のため、先の予定が立たず、何

か月も先のチケット購入はできないので断念。

今回はオケピにお世話になりました。

いきなりの売り出しに万難を排して行ってまいりました。

きものは、「海辺」コーディにするか

 「カフカ(カラス)」コーディにするか迷い?ましたが、

 黒のカラスコーディは暑苦しかと、海辺コーディに。

 

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紗きものに、絽の綴れです。

急いで着たため、襟など見えてますが。

原作は、大好きで何度か読んでいます。

思い込み強過ぎて観る前にドキドキ。

春樹さんは、「沈黙」など無言の圧迫いじめというか、

空気というか、形になりにくい「悪」を描ける

稀有な作家だと思います

誰の心にも潜む苛立ちとかちょっとした悪意が

エスカレートしていき、他人を傷つけるだけではなく、

自分を蝕み、スポイルしていく。



今回の「悪」の象徴は、カフカ君の実の父親。

原作同様、ねこ殺しでわかりやすくしています。

 

 

舞台は、いくつもの透明なガラスの箱を

移動させながら背景をどんどん変えていく素晴らしい演出。

 

下の写真は50歳の佐伯さん。

公式ブログよりもらい写真です。

 

 

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ガラス箱のなかに入った15歳(という設定)のりえさんが、

 

きれい&ものすごい存在感。

 

群青色のドレスを着て。こ

 

の人、現実と幻想のあいだというか、

 

現実に生きていない人という設定がとても似合います。

うーん、群青色のきものという選択もあったな。

次はこの色で(そっちですか)。

 

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今回の主役は、翡翠の蟹。

写真ボケてます。

これをしたくて、舞台観たようなもの(いえいえ~~)。

 

帯揚げは、麻と木綿の生地。フ

ァブリック帯にしようと思って購入したものの、可愛い過ぎて。でもいつか作りたいと思います。

 



原作のなかでは、佐伯さんが作詞したという難解な歌があるのですが、

 

これがとてもきれいなメロディを付けて登場。

 

これは儲けものでした。

 

原作ではメロディないですから。

それにしても、15歳のカフカ君、悲惨です。

父親はネコ殺しで結局自滅、母親には捨てられ~~。

「世界で一番タフな15歳になる」と、

一人で殺伐としたこの世界を生き抜く決意をするなんて、

健気だよね。涙が出てきます。

抱きしめてあげたい、嫌がられるだろうけど。

 



カフカ君に倣って「住んでいる区内で、

 

一番タフな60代になりたい」とセコい決意をする紫苑でした。

いや、セコイどころか結構大きい望みだと思うよ。

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