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なでしこと般若・「能面と能装束展」へ

2014-09-17 18:06:19 | きものでお出かけ

 

日本橋の三井記念美術館で行われている

能面と能装束展」に行きました。



 


能はこのところすっかりご無沙汰、行く機会がないのですが、

 

いつも一緒に遊んでくれるR子さんは、能の大ファン。



彼女の導きによって、眠たくなることもあり、

ほんの少しだけですが、能の世界の面白さを知るようになりました。

なかでも能面には能を見る前から興味があり、

千駄ヶ谷の能楽堂の資料室をはじめ、

いろんな場所で拝見してきました。

 



能面の面白さは、とにかく、喜怒哀楽、

 

人の感情を、一つの型として、作ってしまうことです。

世界には、いろんなお面、マスクがありますが、

これほど、さまざまな感情を表現したものは

ないのではないでしょうか。(シロウト考えなので、あったらごめんなさい)



なかでも、「般若」。

よく知られるように嫉妬に狂った女(なぜ女なんだ!)のお面ですが、

これは、怨念が極限になり「蛇」になる前の、

人間の顔、女性としての片鱗を遺した最後の?表情なんですね。

これは知らなかった。

だからこそ、怖いながら、その人が怨念を抱いたわけを思うと、

哀しみが迫ってくるんですね。

いや、コワいだけだという方は、そ

んな感情を知らない分、たぶんシアワセ。



で、私もその日のコーディに、般若面を持ってきました。

 

 

 

 

 

 

帯留、本家の般若とは、だいぶ迫力違いますが。

帯は、黒地のなでしこです。

なでしこに般若、ちょっとそぐわないのですが、ミスマッチもまた面白いとして。

 




世阿弥などの能楽者は、恨みを持って逝った人を呼び戻し供養するシャーマンの役目をはたしていたといいますが、

茶道や華道も、鬼神と交感するため

の修行だったそうです。

そうなんだ。

「鬼が作った日本」(小松和彦・内藤正敏・光文社文庫)

 

 

茶道、華道も、もともとは能楽と同じように、

ここではない場所や神聖な世界」を

知るための過程だったのですね。



そのほか、素晴らしい能衣装の数々、

唐織とともにその刺繍の技術がすごかった。

ただただ、圧倒。

というわけで、ご一緒してくださったのはいつものお二人。

 

 

 

  

詳しいコーディは、すぐまたアップさせてくださいませ。

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