オフィスシオン名古屋 葬儀屋さんのたそがれ日記(2STAGE)

モモクロ狂のS。大和撫子のY。その他30名ほどのスタッフが日々の出来事で感じた事を書きおろしています(*^_^*)

ほころび

2012年04月13日 08時53分08秒 | オフィスシオン名古屋
いま私の身の回りの世話はほとんど

家内がしてくれます。

身につける下着の整理やワイシャツの

アイロン掛けや会社に持参する弁当

作りと様々のことに気を遣ってくれます。


当たり前と言えばそれきりのお話しなの

ですが、共稼ぎの主婦としては膨大な

作業量です。

結婚前は当然母がその役割を担ってくれた

訳ですが、銀婚式をすでに超えたいま、その

大半を家内が受け継いでいます。


私の息子はすでに社会人ですが、まだ結婚は

していません。


当然彼の身の回りの世話は家内がしているの

ですが、近い将来結婚すればその伴侶となる

人に、任せることになるのでしょう。

それが良いのか悪いのか分かりませんが、

母から嫁にと代々受け継がれて行くのでしょう。


親としての母がすべてやっていたことを

結婚と言う分岐を境に、すべてを嫁に託す

事になるのですが、その気持ちの移り変わり

までは男の私には分かりません。


私の家は同居でしたので、見えないところで

良いことも、悪いことも、様々な確執が

あったのかも知れません。


ただ幸いに私の家では主立った確執はなかった

ように思いますが、親子と夫婦との関係は

微妙に立場が違います。

また嫁と姑の関係も双方にさまざまな思いが

あり、一つ屋根の下に暮らすことに対する

楽しさや難しさが、まさに同居していると

言わざるを得ません。


先月私の母を亡くしたことによって、家内が

どのような気持ちでいるのか、心の奥の奥

までは読み切れませんが、葬儀の時の

涙や感謝の気持ちに、家内の心を受け止め

たいと思っています。


母が亡くなった直後、私の使っているハンカチを

見て心苦しくなったこと有ります。

ハンカチの四方の一つがほころびており、それを

誰かが繕ってくれていたのです。

それは母なのです。

母は老眼で細かいものが見えません。

小学生の裁縫でもこんなにへたくそではないような

繕いです。

そこに母の愛情を感じざるを得ません。

恐らく家内ならば傷んだハンカチなど処分してしまう

と思います。

傷んだハンカチなど社会人のたしなみとして、持たせる

べきでないと考えるでしょう。


私はいまでもこのハンカチを使っています。

私の宝物です。


この事を家内に話すと、「私もお母さんを見習わなくてネ!」

とうっすらと涙を浮かべてそうつぶやきました。

「お母さんはどんな気持ちでハンカチを縫っていたの

でしょうね・・・・・」

「見えない目で上手に縫えなくても、少しでもあなたの

ためになるようにしたかったのよ!」

「だってあなたにしっかりと伝わっているじゃない!

お母さんからあなたへのメッセージが・・・・・・」






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        類似他社とお間違えなく

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