【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

秋葉原事件は止められたか?

2012年09月26日 | 徒然
息抜きにFacebookを見ていたら、
日刊サイゾーのこの記事を眼にしてしまった。

ううん、、、事件発生から早4年が経過。
思い出すだけでも嫌な事件であり、
被告の犯した重すぎる罪は、
手記を書こうが書くまいが軽減されることがないのは前提で。

拙著『コンテンツを求める私たちの「欲望」』にも、
「生きづらさ」についての記述に枚数を重ねた。
よって、たまたま眼にしてしまったこの記事をスルーはできない。
(見るんじゃなかった・・・、が息抜きに記事を書くのもいいか? と。。。)

中島岳志氏が挙げた3つのポイントが気になった。(黒字は引用部分)

(1) 私は「透明な関係」なんて不可能だと思うし、実現しようとすればファシズムのような危うい全体主義になっていくと思います。だから、私たちはどこかで孤独を背負って生きるしかない。

(2) しかし、自分の本音をすべて封印して生きることは、あまりにもストレスが多く、どこかでイライラが爆発してしまうと思います。そこで、仕事や家族、地域の枠にとらわれない「ナナメの関係」が重要になると思います。

「ナナメの関係」は重要なポイントだ。
「利害関係の伴わない他者とのつながり」(中島氏)ということ。

(3) 人との接点が、この社会ではとても見つけにくいんです。新自由主義と呼ばれる価値観は、さまざまな関係性を市場的にしていきます。これまでは「お世話になっているから、商店街の○○さんのところに頼もう」というつながりがあった。けれども、今ではネットで一番安い店を探して買うことが当たり前になっている。これまであったはずの、市場価値を超えた「贈与」的な関係が希薄になっている。それが、他人を必要とする場や必要とされる場を奪い、私たちの社会を生きづらいものにしている。
(太字部分は引用者)


確かに新自由主義的価値観は根づきつつあるようだ。
“コスプレイ橋下”の維新の会とやらも支持を集めているようだ。
が、救いはないこともない。
価値観が「一元化」することなど滅多にない。
ファシズム期でさえなければ。

中島氏のいう「善意を発揮する回路を提示」すること。
これは重要なアーキテクチャーだろう。

***************************************
▼記事へのご意見、Cultural Marketing Lab INOUE. (CMLI) へのお問い合わせは下記メールにてお願いいたします。
sinoue0212@goo.jp
***************************************
▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
電子書籍(無料)、閲覧数 9,400 突破しました!

私の思想=文化マーケティングの視座が凝縮されています。
http://p.booklog.jp/book/43959
***************************************
▼ミュージックソムリエ・ベーシック養成講座 第1期 9月29日(土)スタート!!!
***************************************
お読み頂き有難うございます。
(↓)クリックの程、宜しくお願い申し上げます。


音楽 ブログランキングへ

マーケティング・経営 ブログランキングへ