南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

それでも会社は動いてる

2006-03-25 02:48:14 | ビジネス
去年の後半にコーヒーカップはスターバックスの黄緑色のに変えた。
それまではブルーのマイクロソフトのロゴのついたマグカップだった。
シンガポールのチャンギ空港のスターバックスで、この黄緑色のカップを見つ
けたとき、これだと思った。色が気に入った。さりげないけれど、これみよが
しのロゴがいいと思った。このカップで飲めば、どんなコーヒーでもおいしく
なるようなそんな気がして、すぐに買った。朝はコーヒー、午後はミルク
ティーにしている。

母が亡くなって、三週間が経過する。その間、母の死を悲しんでいる間にも、
仕事は怒濤のごとく押し寄せてくる。決算、所得税の申告、社員の納税書類の
準備、会社の保険の更新、社員の給与の準備、売り上げの管理などを行いなが
ら、仕事の企画を片付けていく。この時期にいろんな仕事が重なってしまった。

そんななかで、現地社員たちの様々な問題。何でこんなときに限っていろんな
問題が出てくるんだろう。一人の女性社員が、ボーイフレンドとの問題が
あって、両親と一緒に会社にやってきた。公共の場所なので詳細はあえて
書かないが、聞いていると可哀想な話だった。当面は危険なので、彼女を家
から外に出せないという話だった。両親は厳格なクリスチャンのようだった。
何度も"God"とか"Jesus"という言葉が出てきた。父親は娘のために、しばらく
はボディーガードとして娘を守ると言っていた。親は必死に彼女を守ろうと
している。なんかうらやましいなと思った。

別の女性スタッフは、出産を間近に控えている。今週病院で見てもらったら、
胎児が順調に生育していないということらしい。医者は彼女に二週間は仕事を
しないで療養するように指示を出した。今日会社に引き継ぎにきて、帰って
行った。不安は続く。出産は帝王切開になるらしい。
あかちゃんが元気に生まれてきますように。

別の女性スタッフは、ゲップがとまらないへんてこりんな病気にかかっている。
ときどきゲップの発作がある。今年のはじめからときどきその症状が出て、
たびたび病院に行ってみてもらっている。普段は元気でがんばりやの彼女なの
だが、今日も午後4時から病院に行くと行って帰っていった。

もう一人の女性スタッフは、(というとこの会社は女性ばかりなのかと思わ
れるかもしれないが、男性もいるので御心配なく)、数年前、乳癌の手術を
してから仕事を遠ざかっていた。去年の暮れから、うちの会社で仕事を初めて
いる。月に一度は病院に検査に行っているが、普段は一生懸命仕事をしている
マレー系のおかあさんだ。

他の社員は大丈夫なのだが、ときどきは風邪をひいたり、腹を壊して休んだり
する。それにひきかえ私はほとんど病欠をしない。風邪で熱を出して休んだの
は、この8年間で一日くらいだ。もうみんな身体がよわすぎるぞって叫びたい。

そういえば私は小学生のとき六年間一日も休まなかったので、卒業式のときに
表彰された。表彰されたのは、5人くらいいたが男子は私一人だけだった。
けれど、私は頼りなかったので、一人の女子が代表で賞状をもらった。

中学のときは遅刻はめちゃくちゃ多かったが、欠席は一日だけだった。高校の
時も欠席は一日くらいだ。会社に入ってからも病欠はほとんどしなかった。
それほど身体がたくましいというわけではないのだが、幸いにして大きな病気
はしないですんだ。

母はよく入院をした。だいたいが過労だった。私が病気にならなかったのは、
母がその分病気になってくれていたからなのかもしれない。
などと思うと、母には感謝しなければならない。