シルビアの黒い車体は白に覆われて全く見えなかった。冷たい空気と重たい雪をかき分けてそっとドアを開ける。車内のひんやりした、少しだけ煙草の香りがする空気を吸い込んでエンジンをかける。ぶるぶると震え、そしてエンジンに火が点った。苦しそうにワイパーをよじる姿を横目に、30cmほど積もった雪を寄せる。ルーフ、ボンネット、フロント周り、トランク、リヤ周り。かじかんだ手が痛む。
低く唸るエンジンはまだまだ暖まりそうもない。
走り出した先もまた、白に包まれた世界。揺れる視界。頼りない足元。忘れていた感覚が蘇る。するりと手からこぼれそうな安定。切れそうになっている糸を必死に手繰り寄せていく感覚。煙草に火を点けようとしたほんの一瞬、ずるりとリアが滑り、カウンターを当てる。口の中にいやな味が広がり、煙草をくわえたまま火をつけることを忘れてしばらく走っていた。
灰色の空、純白の大地。白の礫。
なにも負うものがないなら、これほど透明できれいな世界はないだろうと思う。
なにも追うものがないなら、いつまでもいつまでも眺めていたい世界だと思う。
低く唸るエンジンはまだまだ暖まりそうもない。
走り出した先もまた、白に包まれた世界。揺れる視界。頼りない足元。忘れていた感覚が蘇る。するりと手からこぼれそうな安定。切れそうになっている糸を必死に手繰り寄せていく感覚。煙草に火を点けようとしたほんの一瞬、ずるりとリアが滑り、カウンターを当てる。口の中にいやな味が広がり、煙草をくわえたまま火をつけることを忘れてしばらく走っていた。
灰色の空、純白の大地。白の礫。
なにも負うものがないなら、これほど透明できれいな世界はないだろうと思う。
なにも追うものがないなら、いつまでもいつまでも眺めていたい世界だと思う。
寒くなりましたね。僕らの季節だなぁと感じます。
雪、やっぱりいいよね。
なんだかんだ言っても一番好きな季節です。
おいらは雪が見たいよ。
見せとくれ!!!
ちょっと恥ずかしいです(笑)
やっぱりね。
ちなみに雪は溶けてます。
正直に言って積もらないほうが暮らしやすいし、楽なんだよね。
雪が降るのを見るのも、白くなった世界を見るのも好きだけど。