主な予定
15日(月):(日)10-12月期GDP1次速報、米国休場(プレジデンツデー)
16日(火):(米)2月NY連銀製造業業況指数、12月対米証券投資収支
2月住宅建設業者指数(NAHB)
17日(水):(日)日銀金融政策決定会合(18日迄)、12月第3次産業活動指数
(米)1月輸出入物価指数、1月住宅着工件数・住宅着工許可件数
1月鉱工業生産・設備稼働率、1/26-27米FOMC議事録
18日(木):(日)日銀政策金利発表、白川日銀総裁会見
(米)1月生産者物価指数、2月フィラデルフィア連銀業況指数
1月景気先行指数
19日(金):(日)12月全産業活動指数、2月日銀金融経済月報
(米)1月消費者物価指数。
全体の予定
http://www.morningstar.co.jp/news/schedule/
日本の経済指標のポイント
(15日)
○(日)10-12月期GDP1次速報:予想は前期比年率+3.5%
10-12月期GDP1次速報は、前期比年率+3.5%と3四半期連続でのプラスが
予想されている。
また、名目GDPは、前期比+1.0%で7四半期ぶりのプラス成長が見込まれて
いる。
景気対策による民間消費の増加や、輸出の増加が主な要因。
ただし、1次速報では在庫や設備投資は暫定的な推計で、2次速報で下方
修正される可能性を留意しておく必要がある。
米主要経済指標のポイント
(16日)
○(米)2月NY連銀製造業業況指数:予想は17.70
2月の各地域の製造業景況指数の皮切りとして注目される。1月に
「新規受注DI」が大幅に上昇しており、また先行き見通しも改善。
コンセンサスには上振れリスクがあるとみられる。なお、インフレ指標
公表の直前でもあり、価格指数にも注目が集まる可能性がある。
(17日)
○(米)1月住宅着工件数・住宅着工許可件数:予想は住宅着工件数が
58.0万戸、住宅着工許可件数が61.1万戸
1月の住宅着工件数は58.0万戸、住宅着工許可件数は61.1万戸と、ともに
増加の見通し。
17日発表の2月住宅建設業者(NAHB)指数の事前予想は15から16に改善
見通し。
また、住宅着工許可件数の堅調な伸びで、住宅着工件数も2ヵ月ぶりに
増加する可能性が高い。
ただし、先月と同様に寒波などの季節要因による下振れリスクには
警戒が必要。
(17日)
○(米)1月鉱工業生産・設備稼働率:予想は鉱工業生産が+0.8%、
設備稼働率が72.6%
1月ISM製造業の「生産DI」は、12月の59.7から66.2に改善。
1月雇用統計の「業種別総労働時間指数」は、製造業が0.7%、鉱業が
3.6%、公益が-0.1%と概ね上昇しており、鉱工業生産の上振れリスク
には留意したい。
(18日)
○(米)1月生産者物価指数:予想は、全体が前月比+0.8%、前年比+4.4%、
コアが同+0.1%、+0.8%。
エネルギー省によれば、2月のガソリン価格は前月比+4%ほどの上昇。
また、季節調整係数は押し上げに働く。これからは「全体」のコンセン
サスは妥当か幾分上振れリスクがありそうだ。コアは落ち着いた伸びに
なるとみられる。
(18日)
○(米)2月フィラデルフィア連銀業況指数:予想は17.0
1月には新規受注DIが低下。コンセンサスは反動増を見込むが、下振れ
リスクもみておく必要がありそうだ。
なお、16日公表のNY連銀指数の結果次第では本指数に対する市場の
バイアスも変化する可能性がある。
(19日)
○(米)1月消費者物価指数:予想は、前月比+0.3%、前年比+2.8%、
コア前月比+0.2%、前年比+1.8%
1月の消費者物価指数は、前月比+0.3%、前年比+2.8%程度となる見通し。
1月の原油価格は、12月平均の74.47ドルから78.33ドルまで上昇。
また、昨年1月の41.71ドルと比べても高い水準にあり、上振れリスク
への警戒が必要となる。
その他
17日に1/26-27米FOMC議事録が公表される(日本時間18日午前4時)。
1/26-27米FOMCでは、景況感の引き上げ、インフレ安定見通しの一部後退、
反対意見の出現(ホーニグ米カンザスシティ連銀総裁)があった。
議事録では、景況感の詳細、インフレ安定見通しの文言変更の背景などが
注目される。
また、反対意見の中味はその後講演で明らかにされているが、FOMC時点
での同情的な意見の有無にも関心が集まる。
17-18日には日銀金融政策決定会合が開催される。18日に政策金利発表、
白川日銀総裁会見。
今回は、15日公表の日本の10-12月期GDP1次速報で堅調が見込まれ、日本の
景況感が目先改善しそうなこと、政治的圧力を生む火種となりやすい
ドル・円がまずは落ち着いていることから、政策不変と考えられる。
白川総裁の記者会見では、直近の景況感、インフレ見通しが注目される。