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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の俳句(101123)

2010年11月23日 12時17分12秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句
★鳥去りて枯れ園に揺れ残る夕
★全身で今黄落を受けて立つ
★冬紅葉散るごと空のひとつ増え

 冬の枯れた風景は心に沁み込んでくる。私の好きな景色だ。特に夕陽に向かいながら影となった枯れ芒や枯れ木やの風情は飽きない。全身を冬の冷たい風が吹き抜けると、さまざまな想念が掃き清められるようだ。だからその様なときはコートや上着のボタンははずして、風を受けることにしている。
 冬にコートの襟元を固く閉じ、ボタンをとめてうつむいて歩くのはもったいない。胸をはってコートの中に風を入れながら冬の風と同化するのは悪くない。
 銀杏の黄葉と黄落も目を楽しませてくれる。落葉を全身で受けて、目を閉じると銀杏と一体化したような気分になり、街路や公園に居ることを忘れてしまう。まぶたを閉じていても黄色の影が見えるようだ。