ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

【映画】蜜蜂と遠雷

2019年10月07日 | 映画

朝一で映画を見てきました。
ピアノのコンクールを題材にした「蜜蜂と遠雷」です。

https://mitsubachi-enrai-movie.jp/

ピアノのコンクールは数少ないプロへの登竜門で、4人の人物にスポットを当てています。

7年のブランクから突然現れた亜夜(松岡茉優)は、天才少女としてステージ上でピアノを弾けなくなり引退したと思われていたが、心の傷を抱えたまま復帰をかけてコンクールに現れます。
サラリーマンをしながらピアノへの情熱を傾ける明石(松坂桃李)は、練習時間が少ないというハンデを憤りに変えて、年齢的にも最後の挑戦へと淡々と立ち向かいます。
ジュリアード王子と呼ばれているマサル(森崎ウィン)は、幼少期に亜夜と共に彼女の母からピアノを習い、その後はアメリカに渡って高名な指導者の元で腕を磨き続けるサラブレッドで、今回の優勝候補と目されています。
そんな彼らの前に突然現れた少年塵(じん/鈴鹿央士)は、コンクールの審査員さえも二分する混乱の種となます。幼く見える少年が鍵盤を叩くと嵐が起こるのです。

コンクールの予選の間に4人がお互いに刺激を与え合います。それぞれが意図せずに誰かの背中を押していたり、心を掻きむしったりするのだけれど、彼らは純粋に課題に向き合って行きます。
そんな彼らの思いのたけがピアノの音として私達観客を包み込みます。まるでピアノの真横で音符を浴びているような迫力がありました。

最後に優勝者の名前は出ますが、やりきった彼らの演奏を聴き終わったらそんな結果は些細なことと思えるかも知れません。
ストーリーも充分に楽しめて、音楽の洪水に気持ちよく浸れる映画でした。