ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

映画「ワルキューレ」

2009年04月08日 | 映画
上映前にパラパラとパンフレットを読んで初めて実話だと知りました。
ヒットラーの暗殺がテーマですから、実話であれば結末は自ずと判ってしまいます。
それでも「ヒットラー以外のドイツ人もいることを知らしめたい」と自らの命を賭して反旗を翻した人たちがいたという事実を知ることができたのは、新たな発見です。
トム・クルーズが、暗殺計画の中心人物であるシュタウフェンベルク大佐を演じています。
その反乱者達は軍部の上層部にいて、ヒットラーに反発しています。国首に忠誠を誓った軍人としての誇りが彼らを縛り付けていたために、反乱にならなかったそうです。誓いを破るということは、敬虔なクリスチャンには難しかったという背景もあるようです。

映画としては様々な展開があり、多くの人物が登場します。それでも地味な印象がありました。
ストーリーの展開も良かったと思いますが、実話ですからあっさりとした結末になったと思います。それでもうまく演出で見せたのだと感じられます。

大佐がクーデターを指揮すると、普段は彼の上官であった人々も皆彼に命運を託します。たった何時間かのことですが、親衛隊の本拠地を制圧し、ベルリンに革命の機運を高めます。
自由のため、生きるため、国家のため、国民のため、みんなの思いが結集します。徐々に気分が盛り上がって行くのが良いですね。
ただ、トム・クルーズらしい映画だったとは言えない感じがします。戦争映画の1つとして、史実を描いているものです。