上映当初からかなり批判を浴びていた。
大人気の『阿凡達』(2D版)に代わり、
全国で一斉に上映されたため国策だと罵られた。
不幸なはじまり方をした映画、それが『孔子』だ。
孔子を知らない人はいないだろう。
この映画は魯国の官僚であった時から、
流浪し死に至るまでの孔子の半生を
果敢にも描こうとした意欲作だ。
しかし、「描こうとした」にすぎない。
少なくとも、私はそう感じた。
脚本は苦労したのであろう。
所々に『論語』の文章が登場してくる。
普通のセリフにまぜて、『論語』が現れる。
まるで、突然歌い出すミュージカルのように。
途中、老子も登場する。
孔子meets老子。
当然、老子も歌い出す。
「上善如水」などと歌い出す。
苦労はわかる。
しかし、技に溺れた感がある。
いかに、『論語』を破綻なく織り交ぜるか。
そこにのみ意識を集中していたのかもしれない。
そのせいか、残念ながら、人物像が薄っぺらいのだ。
孔子の苦悩があまりにも軽い。
弟子の顔回や子路の死に直面しても、
見ている私は、感情移入ができないでいた。
孔子役は世界的な俳優チョウ・ユンファ(周潤発)。
さすがの熱演である。
視線一つで、手の動き一つで何かを表現しようとしてた。
だからこそ、もどかしかった。
脚本の甘さがもどかしかった。
果敢に挑戦した。
しかし、「聖人」を扱いあぐねていた。
どうも、そんな感じがする作品だった。
大人気の『阿凡達』(2D版)に代わり、
全国で一斉に上映されたため国策だと罵られた。
不幸なはじまり方をした映画、それが『孔子』だ。
孔子を知らない人はいないだろう。
この映画は魯国の官僚であった時から、
流浪し死に至るまでの孔子の半生を
果敢にも描こうとした意欲作だ。
しかし、「描こうとした」にすぎない。
少なくとも、私はそう感じた。
脚本は苦労したのであろう。
所々に『論語』の文章が登場してくる。
普通のセリフにまぜて、『論語』が現れる。
まるで、突然歌い出すミュージカルのように。
途中、老子も登場する。
孔子meets老子。
当然、老子も歌い出す。
「上善如水」などと歌い出す。
苦労はわかる。
しかし、技に溺れた感がある。
いかに、『論語』を破綻なく織り交ぜるか。
そこにのみ意識を集中していたのかもしれない。
そのせいか、残念ながら、人物像が薄っぺらいのだ。
孔子の苦悩があまりにも軽い。
弟子の顔回や子路の死に直面しても、
見ている私は、感情移入ができないでいた。
孔子役は世界的な俳優チョウ・ユンファ(周潤発)。
さすがの熱演である。
視線一つで、手の動き一つで何かを表現しようとしてた。
だからこそ、もどかしかった。
脚本の甘さがもどかしかった。
果敢に挑戦した。
しかし、「聖人」を扱いあぐねていた。
どうも、そんな感じがする作品だった。