蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

風呂がパンダな映画

2009-10-27 15:28:09 | テレビ・映画
中国建国60周年の国慶節に合わせて公開された映画、
それが『建国大業』。
読んで字の如く、中華人民共和国建国のお話。

物語は、日中戦争終結後からはじまる。
つまりが、共産党と国民党との内戦時の話。
とここまでくれば大体わかるでしょう。
これは、国の国による国のための映画。
めっちゃ、プロパガンダ映画ってわけ。

内容は、ない、と言っても過言ではない。
とにかく、外国人にはおもしろくない。
いや、プロパガンダが悪いわけではない。
単純に、ストーリー・演出がひどいだけ。

内戦時なのに、戦闘シーンはゼロ。
中国人同士が殺し合うシーンは描けないのかもしれないが、
それにしても、戦闘シーンなしに建国の大業は描けないはず。

蒋介石の悲哀。
毛沢東の慈愛。
この対比でのみストーリーが延々と2時間続く。

蒋介石・国民党の場面では暗い音楽、暗い映像。
毛沢東・共産党の場面では明るい音楽、明るい映像。
わかりやすすぎて、突っ込みをいれるのすらめんどくさくなる。
閲兵式のシーンは、今年の閲兵式を正統化するための物語かとすら思えてくる。

そして、これは踏み絵映画でもある。
中国(香港を含む)の大スターたちがこぞって参加。
それこそ、一言二言のちょい役に大スターが喜んで出演。

ジャッキー・チェン、ジェット・リー、チャン・ツィイー、ビッキー・チャオなど、
それこそそれぞれが単独で主役を張れる役者たちがバンバン出ている。
その他、日本ではあまりおなじみではないが、中国では有名な役者たちも多数出演。

なんかさ、
時代としては面白いんだし、
出演者は豪華なんだから、
もっと楽しめる映画にしてもよかったんじゃないの。
なんか、あまりにもつまらなすぎて、がっかりだったよ。


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