八甲田山(はっこうださん)は、複数火山の総称で、18の成層火山や溶岩円頂丘で構成されています。
「日本百名山」の著者、深田久弥氏は同著の中でこれらの山々を「頭状花序のように集まった」と表現しています。花好きには嬉しい表現です。
青森県のほぼ中央に位置し、南には十和田湖が、北には津軽湾があり、また、西には岩木山が聳えていて、東は太平洋を望むことができます。勿論、日本百名山の一つであり、最高峰は八甲田大岳(1585m)です。
4月28日、酸ヶ湯温泉から八甲田大岳を歩いて目指しました。やはり深田久弥氏によると「酸ヶ湯温泉から女子供でも楽に登ることができる」とある山です。

道路わきの雪の壁を登ると酸ヶ湯温泉から大岳へ向かう登山道(夏道)に出ました。夏道といっても地面はまったく見えません。登山道脇の樹木に数字が入った標識が付けてあるので、夏道だと分かります。

歩き出してすぐにスキーの4人組をパスしてからは、誰にも会わず30分ほど歩きました。先行者のトレースが大岳へ直接向かうかのように夏道をそれたので、GPSで確認したうえでそのトレースを追うことにしました。


アイゼンを着けてないので、トラバースする箇所は慎重に歩きました。先行者はトラバース地点手前でアイゼンを着けたようです。トラバースが終わったところで再び夏道と合流しました。ずいぶんショートカットできました。
そこで水分補給をして休んでいると、地元の方に声を掛けられました。毎年この時期に登られているベテランの方のようでした。大岳からは北へ下りて酸ヶ湯温泉へ戻るというので、お願いして同行させていただきました。
景色はずっと良かったですが、標高を上げるに従いさらに良くなりました。
見える山々を同行の先輩に教えていただきましたが、残念ながら全部は覚えていません。
こちらは西側に見える岩木山(1625m)。

こちらは南側の展望。近くは硫黄岳(1360m)、遠くは八幡平(1613m)や岩手山(2038m)まで遠望できます。


東側には高田大岳(1552m)、雛岳(1240m)。太平洋は霞んでいました。

山頂は風が強く、風上に向ってエビのしっぽが発達していました。

山頂からの岩木山です。

北北東には青森市と陸奥湾が広がります。左側にはロープウェイの山頂公園駅が見えます。

山頂には5分ほどいて、同行者に付いて北側に下りました。北側の樹木にはモンスターが発達していました。

正面には井戸岳(1537m)、奥に赤倉岳(1548m)が聳えます。大岳と井戸岳の間には避難小屋があります。

東へ進むと毛無岱が見えてきました。大湿地帯であり、高山植物の宝庫であり、秋には草紅葉とカエデの赤が織りなす錦秋が楽しめるところです。三たび「日本百名山」の中から引くと「まことに神の工を尽くした名園のおもむきがある」ところです。

この日、山行の間中、岩木山は終始白く輝いていました。翌日にこの山を登る楽しみがますます増幅してきました。

途中で各々が持参した昼食を摂り、道なき道はやがて大岳周回のスキーコースに合流し、酸ヶ湯温泉へ下りました。
同行させていただいた地元の先輩にこの場をお借りして感謝申し上げるとともに、絶好の好天をこの日用意してくださった山の神々に感謝したいと思います。


リンク⇒ その② 姫神山
リンク⇒ その④ 岩木山
「日本百名山」の著者、深田久弥氏は同著の中でこれらの山々を「頭状花序のように集まった」と表現しています。花好きには嬉しい表現です。
青森県のほぼ中央に位置し、南には十和田湖が、北には津軽湾があり、また、西には岩木山が聳えていて、東は太平洋を望むことができます。勿論、日本百名山の一つであり、最高峰は八甲田大岳(1585m)です。
4月28日、酸ヶ湯温泉から八甲田大岳を歩いて目指しました。やはり深田久弥氏によると「酸ヶ湯温泉から女子供でも楽に登ることができる」とある山です。

道路わきの雪の壁を登ると酸ヶ湯温泉から大岳へ向かう登山道(夏道)に出ました。夏道といっても地面はまったく見えません。登山道脇の樹木に数字が入った標識が付けてあるので、夏道だと分かります。

歩き出してすぐにスキーの4人組をパスしてからは、誰にも会わず30分ほど歩きました。先行者のトレースが大岳へ直接向かうかのように夏道をそれたので、GPSで確認したうえでそのトレースを追うことにしました。


アイゼンを着けてないので、トラバースする箇所は慎重に歩きました。先行者はトラバース地点手前でアイゼンを着けたようです。トラバースが終わったところで再び夏道と合流しました。ずいぶんショートカットできました。
そこで水分補給をして休んでいると、地元の方に声を掛けられました。毎年この時期に登られているベテランの方のようでした。大岳からは北へ下りて酸ヶ湯温泉へ戻るというので、お願いして同行させていただきました。
景色はずっと良かったですが、標高を上げるに従いさらに良くなりました。
見える山々を同行の先輩に教えていただきましたが、残念ながら全部は覚えていません。
こちらは西側に見える岩木山(1625m)。

こちらは南側の展望。近くは硫黄岳(1360m)、遠くは八幡平(1613m)や岩手山(2038m)まで遠望できます。


東側には高田大岳(1552m)、雛岳(1240m)。太平洋は霞んでいました。

山頂は風が強く、風上に向ってエビのしっぽが発達していました。

山頂からの岩木山です。

北北東には青森市と陸奥湾が広がります。左側にはロープウェイの山頂公園駅が見えます。

山頂には5分ほどいて、同行者に付いて北側に下りました。北側の樹木にはモンスターが発達していました。

正面には井戸岳(1537m)、奥に赤倉岳(1548m)が聳えます。大岳と井戸岳の間には避難小屋があります。

東へ進むと毛無岱が見えてきました。大湿地帯であり、高山植物の宝庫であり、秋には草紅葉とカエデの赤が織りなす錦秋が楽しめるところです。三たび「日本百名山」の中から引くと「まことに神の工を尽くした名園のおもむきがある」ところです。

この日、山行の間中、岩木山は終始白く輝いていました。翌日にこの山を登る楽しみがますます増幅してきました。

途中で各々が持参した昼食を摂り、道なき道はやがて大岳周回のスキーコースに合流し、酸ヶ湯温泉へ下りました。
同行させていただいた地元の先輩にこの場をお借りして感謝申し上げるとともに、絶好の好天をこの日用意してくださった山の神々に感謝したいと思います。


リンク⇒ その② 姫神山
リンク⇒ その④ 岩木山
昨晩は、お疲れでしょうに、ブログを頑張れましたね。
強行軍の旅でびっくりしました。長期間の旅になると、あいにくの天気もあるでしょうが、その後の天気が良く楽しまれましたね。
岩木山へ向かう途中の公園の桜は見事でしたね。その後、青い空の元、小岩井農場に向かわれる桜並木も見事でした。一本桜の後ろの岩手山でしたか。白い山が遠くから見えて綺麗ですね。
今日は、出かけていて②③を今、見させて頂きました。姫神山の登山は、見ているだけで寂しかったです(憶病者ですから)山頂に着いても、誰もおられなかったけど、無事下山されて良かったです。
八甲田山は楽に登ることができると言われても、あの氷の山を見ただけで滑りそうです(笑)山の中で人に合うと嬉しいでしょうね。ベテランばかりの人で良かったです。
モンスターやエビのしっぽもツートンカラーながらとても上手に撮れていましたね。
今回は、桜が綺麗・歩いても、歩いてもスギばかり・山は雪山で青と白がとてもきれいでした。
素晴らしい思い出がまたできましたね。ブログも急がれなくてもゆっくりなさってください。
私はこのような雪山の絶景を見ることは出来ないことと諦めておりますので、同じコースを秋に歩き毛無岱の絶景に息をのんだことを思い出しながら、一緒に歩いているような思いをさせていただきました。
以前、今回の山行計画を知った時、花は咲いているはずもないから目的は何かなと思っていましたが、コレだったんですね。
地元のベテランの方との出会いも良かったですね、私も花や山の名前を詳しく知っていそうな人に出会うとお話を聞くのですが、歩くのが遅いので一緒に歩くことは出来ません。
八甲田大岳からの絶景を見せていただき有り難うございます。
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
毎日ブログを更新されておられますね。素晴らしいです。
殊に、顕微鏡モードを使って、小さなお花を上手に撮られているのに感心しました。
私より1年前から使われておられるので、よく慣れていらっしゃるのだと思います。
山でもTG-5やTG-4をよく見ました。完全防水ですし、ログが取れるのも山屋にはありがたいです。
今回はTG-5にCPLフィルターを付けて使いました。岩木山ではカタクリとキクザキイチゲを撮りました。
エビの尻尾は顕微鏡モードで撮ったように記憶しています。
何回かモードの切り替えを忘れて、顕微鏡モードのまま風景写真を撮って失敗しました。
私も徐々に慣れて行こうと思います。
八甲田山の記事にコメントをいただき、ありがとうございます。
今回の旅行のメインイベントが八甲田山と岩木山の登山でしたので、晴天の下、安全に楽しく歩けたことは何よりでした。
八甲田は雪崩の心配がある山です。登山道を歩くだけなら全く心配ないですが、谷筋をトラバースしたり急斜面の下を通る場合は十分気を付ける必要があります。
実際に、あちらこちらで雪崩れた跡が見えました。BCのスキーやスノボーで入山する人が多い山なので、近くで雪崩れたら困ると思っていました。
地元のベテラン登山者と出会えたことは嬉しかったです。
山で山好きな人と山の話ができる喜びは、何物にも代えられません。
お互いに名乗ることもありませんでしたが、また、どこかの山で出逢えるのではないかと思っています。
八甲田山の登山、うって変わった晴天で良かったですね。
今回は先に登った人の跡があったので、少し安心しました。
勿論shuさんが真っ先でも登れることは分かっていますが、私が安心したのです。
抜けるような青空に浮かぶ岩木山、例えようも無い美しさです。
他の山々の名前は知りませんが、どちらを向いても絶景ですね。
地元の方と同行できたのも、ラッキーでしたね。
こんな景色を見られるなら、山に夢中になる人たちの気持ちが分かります。
私には絶対見られない、神々しい景色を見せて下さって有難うございました。
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
すてきなタイトルを付けてくださりましたね。ほんに神様が与えてくださった景色でした。
非日常の景色でした。普段、下界から見上げている白い山の中は、下界では味わえない世界です。
この日は前日にまとまった新雪が降り、いっそう山は輝いていました。今年は雪が多いそうです。
信州の山々はいかがでしょう。上高地にはまだ雪が残っているようです。
山から下りてきたばかりなのに、またすぐに山へ行きたくなってきました。