4月12日、富山県北東部にある負釣山(おいつるしやま、標高959m)を9年ぶりに歩いた。負釣山は登山道がよく整備されていて、地元のハイカーにこよなく愛されてきている。
特にこの時期は、一合目から山頂付近までの間で、イワウチワ(イワウメ科イワウチワ属の多年草)の群生が観られる。自身18回目の負釣山行はイワウチワを観ることが目当で、その目的は十二分に果たせた。

それでは順を追ってご覧に入れましょう。
負釣山登山口へは北陸自動車道の朝日インターまたは黒部インターからあけび温泉を目指し、そこから林道をクルマで10分ほど走ると、40台ほどが駐まれる駐車場に着く。トイレは仮設トイレが置かれいるが、事前に済ませておくとよいだろう。

自宅を前夜に出発して途中PAで仮眠し、8時前に駐車場に着いた。10分ほどかけて準備し、7時56分に歩き始めた。靴は3シーズン用を履き軽アイゼンをザックに入れた。
先ずは5分ほど林道を歩く。付近にまだ雪が残っていて、雪解けしたところからフキノトウが顔を出していた。
登山口から一合目までは急登が続く。ここはゆっくり登らなければならない。15分ほどかけて一合目に着いた。

一合目を過ぎると早速イワウチワが現れた。

広義のイワウチワの仲間には、オオイワウチワ(大岩団扇、Shortia uniflora var. uniflora)、狭義のイワウチワ(岩団扇、Shortia uniflora)、そしてトクワカソウ(徳若草、Shortia uniflora var. orbicularis)がある。
そのうちオオイワウチワは葉が大きく、東北~新潟県北部に分布する。狭義のイワウチワは葉が数cmで、葉の基部がくびれており、本州・奄美大島に分布する。トクワカソウは葉の基部がくさび形で、北陸~近畿北部・四国に分布する。
この山では、狭義のイワウチワとトクワカソウの両方が観られた。

二合目手前で、嬉しい花を見つけた。コシノカンアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草)だ。これまで北陸の山でコシノカンアオイに出会うことはあったが、花を観たのは雪国植物園を除くと初めてだった。

二合目は右手に植林した杉林が続く途中にある。所々でコシノカンアオイを観たが、花は観られなかった。

二合目から三合目にかけて、イワウチワの群落が数を増してきた。花色はピンク色が多かったが白色も少なからず観られた。



三合目から四合目にかけてもイワウチワの群落が続いたが、しゃがんで写真を撮るのに疲れてきたため、撮るのを止めた。

山で草花を撮る場合、上り傾斜だと撮りやすい。四合目から五合目にかけては、写真を撮りながら小刻みに休憩した。
この辺りではまだ開ききっていない花が多かった。

8時52分に五合目を通過した。七合目で休憩するとして、まずまずのペースだと思った。

五合目を過ぎると再び開いている花が多くなった。その中で白花がかなりの割合で観られた。


またショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)をこの日初めて観た。この日ショウジョウバカマの花を5株ほど観た。7合目から上ではロゼットは観られたが、花は観られなかった。

六合目辺りからガスが出てきた。

しかしお花を観たり撮ったりするには何の問題もない。写真を撮ることで小刻みに休みながらゆっくり進んだ。



9時39分に七合目に着いた。ここから谷を挟んで正面に初雪山(標高1610m)が、右に長栂山(同2267m)や朝日岳(同2417m)が見えるはずだが、この日はガスガスで何も見えなかった。帰りに期待しよう。
置かれているベンチの一つが雪から顔を出していた。そこに腰掛けザックを下ろした。

七合目を過ぎるとガスが濃くなった。イワウチワもほとんどがつぼみになってきた。カタクリも観られたが、花は開いていない。

九合目から山頂までは短い。しかし急登でこの時期は落石の危険もある。実際浮いている岩がいくつもあった。雪も残っていて、いつ崩れるか分からない状態だった。

計画より若干遅れて、10時8分に山頂に着いた。1mほど積雪があったが、山頂の標柱付近は除雪されていた。天気は回復に向かっていて時間の余裕もあるので、南峰まで歩くことにした。

負釣山山頂までほとんど夏道を歩いてきたが、ここからは雪上を歩く。雪質は柔らかだったので、アイゼンは着けずキックステップで歩いた。

10時36分に負釣山南峰に着いた。山頂に雪はなかった。これまで17回負釣山を歩いていたが、南峰を踏むのは初めてだった。

負釣山に戻る途中でマンサク(マンサク科マンサク属の落葉小高木)の仲間の花を観た。葉がないので分からないが、分布からするとウラジロマルバマンサクのように思う。

途中休憩して負釣山に11時5分に戻ってきた。頂上付近のガスは晴れていたが毛勝山(標高2415m)や剱岳(同2999m)は見えなかった。

下山を前にカメラをザックにしまった。唯一カメラを取り出したのが七合目で、そこで朝日岳にかかる雲が取れるのを15分あまり待った。

もう少し辛抱強く待つべきだったかもしれない。五合目まで下ると初雪山がきれいに見えていた。
登山口には12時42分に戻った。あけび温泉で汗を流し、黒部インターへ向かう途中撮ったのが下の2枚だ。雲は取れていたが、春の霞が山を覆い始めていた。


<YAMAPの記録>
タイム:4時間54分(うち休憩52分) 距離:5.9km のぼり:667m くだり:665m
(完)
特にこの時期は、一合目から山頂付近までの間で、イワウチワ(イワウメ科イワウチワ属の多年草)の群生が観られる。自身18回目の負釣山行はイワウチワを観ることが目当で、その目的は十二分に果たせた。

それでは順を追ってご覧に入れましょう。
負釣山登山口へは北陸自動車道の朝日インターまたは黒部インターからあけび温泉を目指し、そこから林道をクルマで10分ほど走ると、40台ほどが駐まれる駐車場に着く。トイレは仮設トイレが置かれいるが、事前に済ませておくとよいだろう。

自宅を前夜に出発して途中PAで仮眠し、8時前に駐車場に着いた。10分ほどかけて準備し、7時56分に歩き始めた。靴は3シーズン用を履き軽アイゼンをザックに入れた。
先ずは5分ほど林道を歩く。付近にまだ雪が残っていて、雪解けしたところからフキノトウが顔を出していた。
登山口から一合目までは急登が続く。ここはゆっくり登らなければならない。15分ほどかけて一合目に着いた。

一合目を過ぎると早速イワウチワが現れた。

広義のイワウチワの仲間には、オオイワウチワ(大岩団扇、Shortia uniflora var. uniflora)、狭義のイワウチワ(岩団扇、Shortia uniflora)、そしてトクワカソウ(徳若草、Shortia uniflora var. orbicularis)がある。
そのうちオオイワウチワは葉が大きく、東北~新潟県北部に分布する。狭義のイワウチワは葉が数cmで、葉の基部がくびれており、本州・奄美大島に分布する。トクワカソウは葉の基部がくさび形で、北陸~近畿北部・四国に分布する。
この山では、狭義のイワウチワとトクワカソウの両方が観られた。

二合目手前で、嬉しい花を見つけた。コシノカンアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草)だ。これまで北陸の山でコシノカンアオイに出会うことはあったが、花を観たのは雪国植物園を除くと初めてだった。

二合目は右手に植林した杉林が続く途中にある。所々でコシノカンアオイを観たが、花は観られなかった。

二合目から三合目にかけて、イワウチワの群落が数を増してきた。花色はピンク色が多かったが白色も少なからず観られた。



三合目から四合目にかけてもイワウチワの群落が続いたが、しゃがんで写真を撮るのに疲れてきたため、撮るのを止めた。

山で草花を撮る場合、上り傾斜だと撮りやすい。四合目から五合目にかけては、写真を撮りながら小刻みに休憩した。
この辺りではまだ開ききっていない花が多かった。

8時52分に五合目を通過した。七合目で休憩するとして、まずまずのペースだと思った。

五合目を過ぎると再び開いている花が多くなった。その中で白花がかなりの割合で観られた。


またショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)をこの日初めて観た。この日ショウジョウバカマの花を5株ほど観た。7合目から上ではロゼットは観られたが、花は観られなかった。

六合目辺りからガスが出てきた。

しかしお花を観たり撮ったりするには何の問題もない。写真を撮ることで小刻みに休みながらゆっくり進んだ。



9時39分に七合目に着いた。ここから谷を挟んで正面に初雪山(標高1610m)が、右に長栂山(同2267m)や朝日岳(同2417m)が見えるはずだが、この日はガスガスで何も見えなかった。帰りに期待しよう。
置かれているベンチの一つが雪から顔を出していた。そこに腰掛けザックを下ろした。

七合目を過ぎるとガスが濃くなった。イワウチワもほとんどがつぼみになってきた。カタクリも観られたが、花は開いていない。

九合目から山頂までは短い。しかし急登でこの時期は落石の危険もある。実際浮いている岩がいくつもあった。雪も残っていて、いつ崩れるか分からない状態だった。

計画より若干遅れて、10時8分に山頂に着いた。1mほど積雪があったが、山頂の標柱付近は除雪されていた。天気は回復に向かっていて時間の余裕もあるので、南峰まで歩くことにした。

負釣山山頂までほとんど夏道を歩いてきたが、ここからは雪上を歩く。雪質は柔らかだったので、アイゼンは着けずキックステップで歩いた。

10時36分に負釣山南峰に着いた。山頂に雪はなかった。これまで17回負釣山を歩いていたが、南峰を踏むのは初めてだった。

負釣山に戻る途中でマンサク(マンサク科マンサク属の落葉小高木)の仲間の花を観た。葉がないので分からないが、分布からするとウラジロマルバマンサクのように思う。

途中休憩して負釣山に11時5分に戻ってきた。頂上付近のガスは晴れていたが毛勝山(標高2415m)や剱岳(同2999m)は見えなかった。

下山を前にカメラをザックにしまった。唯一カメラを取り出したのが七合目で、そこで朝日岳にかかる雲が取れるのを15分あまり待った。

もう少し辛抱強く待つべきだったかもしれない。五合目まで下ると初雪山がきれいに見えていた。
登山口には12時42分に戻った。あけび温泉で汗を流し、黒部インターへ向かう途中撮ったのが下の2枚だ。雲は取れていたが、春の霞が山を覆い始めていた。


<YAMAPの記録>
タイム:4時間54分(うち休憩52分) 距離:5.9km のぼり:667m くだり:665m
(完)







