私の思う足跡は後ろに尾を引きながら伸びてゆき、唯一今現在という確かな根拠を私は観ている様で、それではともう一度前を見据えて歩いていると、吹雪に遮られた視界の遠くの方に雨風をしのげそうなひとつの洞穴をみつけた。
洞穴の奥に繋がる道筋はなく、広々とした空間があり、私はその場所に不思議な安堵を感じて、なるべく平たい場所を見つけて横になり、そのまま有り余る疲れに、暗黒の洞穴の湿った静けさに、身体が引きずり込まれる様にして眠ってしまった。
洞穴の奥に繋がる道筋はなく、広々とした空間があり、私はその場所に不思議な安堵を感じて、なるべく平たい場所を見つけて横になり、そのまま有り余る疲れに、暗黒の洞穴の湿った静けさに、身体が引きずり込まれる様にして眠ってしまった。