少太 BLOG

考える日々

ライブです

2019-02-17 22:27:53 | 日記
ありがたいオファーをいただいたのでライブです。

25人限定なので、興味のある方はお早めによろしくお願いします。

3/10(日) 山形RAF-REC
『さすらいのレコードコレクター 10セントの宝物』上映会

SPECIAL LIVE : 少太
DJ : SHINYA TAKATORI (RAF-REC)
スケジュール(あくまで目安になります)
19:00 open DJ
19:30 LIVE
20:15 上映開始
21:15 上映終了 DJ
22:00 終了

前売り予約:2000円(別途1d 500円)
当日:2300円(別途1d 500円)
前売り予約:RAF-REC 023-645-5565 ※25人限定
info@rankandfilerec.com

見えないもの

2019-02-15 00:40:10 | 日記


公園に時々散歩しにくるおじさんが作ったであろう発泡スチロール製の猫の宿、ここにくる猫は母猫と生き残り育った子達3匹。しかし宿は3つ
。ある日この親子の天敵ともいえる時々気まぐれで現れる顔のでかいオス猫がその一つをちゃっかり住居にしてしまっていた。おかげで親子は少し離れた空家のアパートのベランダなどで冬の時を過ごす。


起きたこと浮かんだもの様々な事柄を考え続ける事によりようやく気付いた、いや、気付けた事によって音も言葉も少しだけ成長できる、成長していると感じられる、そういう音が最も必要な事のように思う。
そういう音が常に出せるのなら自身にとってのライブも多いに意味を持つ様に思うけど、それは非常に難解だ。表現というのは難解がつきものであると思う。

経験は大事なことではあるが、成長というものはやはり時間に伴っているとずっと思っていたが、そうではないかもしれないと思えてきている。


この現代社会にもまれている多くの人は新しい、例えば美しい景色とか、知らなかった場所へ旅をしたり、登山したり、それぞれのある日常からの逃避、そこで気分を一新させ、また日常生活を頑張ろうと、私もその一人なのだけど、ここであのパスカルの言葉だ。
「人間の精神の本当の成熟とは同じ部屋にいて充実していられることである」
という事は成熟というのは生活そのものの中にあるという事であり、繰り返される生活そのものの中に本当の成熟があるという事でもある、いや、訂正する、精神の成熟は例えば目まぐるしい生活、のんびりと充実した生活、貧しい生活、裕福な生活、そういうそれぞれに繰り返される生活の違いとは別の所にあるという事ではないか。

そんな事を考えている時にたまたまテレビで休日をミイラの様な姿になって過ごす人という話があって、その人はとにかくミイラの様に全身ぐるぐる巻きにしてもらい身動きがとれない状態で当然視覚的にも暗闇の中、二階の狭い一室で休日を過ごしていると、山や海や自然の情景が脳裏に浮かんできていい気分になれるのだという。

それはただミイラになる行為がその人にとっては良きヒーリングになるという話なのだろうけれど、今度はこの姿のまま車の助手席に乗り街中をドライブしたいと言いはじめ車を走らせ、当然注目の的になり、ドライブが終わった後に「最高の気分だった!」と言っていた。
そうなるとヒーリングというよりはフィーリングの方のようだ。しかしなかなか面白い趣味ではないか。


ずっと前からどうやら私は外に向けてのエネルギー、夢中で走り続けるとか、水平的な目に見えるものの行動よりは、それ以上に精神に問い、心を探求する垂直の見えぬものを好むところがあるらしい。「とにかく進めよ」ではなく「進むのもよいが常に静止し見据えよ」とでも言えばよいか。

話ついでに仏教でいう空から来て空に帰るという、この空(くう)というのは端的に人の存在、精神は非実体的存在で空しいとか無であるというだけのものではなく、「此が有れば彼が有り、此が無ければ彼が無い。此生ずれば彼が生じ、此が滅すれば彼が滅す」というところの空である。

それでは思想家ではないかというのならそれでいいが、思想家であったとしても妄想ではないことは確かだ。

さて、今年も何処へ逃避しようか、異国の地にでも降りてみようか。それともミイラの姿にでもなって、、、。