-1- 2020-12-24 01:30:12 | 日記・エッセイ・コラム ギシギシとうなるようにも聞こえる足元、目の前に広がる光景はただモノトーンであり、静まりかえったというのもそのモノトーンの作り出す形跡なのかもしれない。 その重たい足を持ち上げる様にして、北の地のアカマツの枝に積もった雪が何かの予兆の様にあちらで音をたてたかと思うとまたこちらでも音をたてた。
開けた場所に立つ樹 2020-12-15 19:06:12 | 日記 幼い頃、「やっぱりおまえの投げる雪玉が一番速い!」と友人たちにおだてられてすっかり気をよくした私は、何を思ったか手袋を脱ぎ捨てて、冷たく固く握ったその球体を「それもう一丁、やれどうだ!」としばらく投げ続け、皆が解散した後で、すっかり冷たくなった手の痛みに泣きながら帰り、その夜両手はむくんだように腫れ上がり、軽度の凍傷になった記憶がある。 そして現在、重度の末端冷え性である。 今年もそんな季節がやってきた。 この様に開けた場に立っている樹、景色を眺めていると、モーセ五書の創世記、エデンの東のあの楽園を連想してしまう、そうすると真ん中の樹は智慧の樹か、、。 ここは雪国。
日記 2020-12-06 03:33:52 | 日記 朝靄美しけれど、わが心妄りけり 真のそこにあなた思いしけれども、そこにあなたおらず、あぁそれではあなた何処と、思いはせども、あなたはただそこに出で、また、出で、またこのような朝靄と浮遊してしまうのです。 ところでそのあなたとは何を表すのか、常に自らを駆り立て、貪欲にまみれながら超越された何処かへ連れてゆこうとするもう一人の誰か、あるかも解らない場所、宛先のない手紙、心に変わる実在しないが霧のように時に濃く浮かぶもの、神のような存在? 愚かで、それでいてなんと美しい世界。 日記