仮にダーウィンの進化論が誤りだったとしても、その否定をするための論理が人類は宇宙から来たというのはどうだろう。
その「宇宙」という言葉でひらめくイメージというものが、どうしても地球中心的発想にとらえがちだが、現在での観測可能な宇宙の範囲、現代宇宙論においても、地球外生命体が確認されていない事を考えると、この地球こそがまさに神秘なわけだから、地球が惑星を含む天体の一つである以上は、この地上に生まれたというのは、宇宙に降り立ったという考え方もあるわけで、無重力空間という事を除けば、言葉の語源が「宇」は三次元空間のあらゆる方向をさし「宙」は往古来今というのであれば、人類は「宙」に生まれ、過ごし、「宇」に散っていくという事でもあるわけだ。
そんな神秘のもとに生まれた人類が、神秘に満ちた地球を傷つけ、宇宙へ向けて愚かな世界をさらけ出してよいはずがない。