
吾輩はチワワである。

二十年位前に購入したミチェル三〇八Aなのである。

とりあえず被っていたホコリや汚れを掃除したのだが、ハンドルを回すと結構使い込んだのと
当時でも古いリールだったのでガタゴトと振動があり、さすがにもう使うことは無いのだ。

これを店頭で見た時に驚いたのが、なんと!!透明のブリスターパックに入って売っていたので
まるで玉子?なのだ。

普通は箱に入った状態でリールは売っているのだが、これは同じ型番の品物でもグレードの低い
コストダウンの品物みたいで、文字の色が違うのとたぶん中の部品が悪のである。

デザインが良く、前から興味があり安かったので買ったのだ・・・正確には買えたのだった。

ところが買ってから気が付いたのだが、間の抜けた話で左ハンドル専用だったのである。

吾輩は右利きで当時は右ハンドルしか使った事がなかったので、とても使い難くかなり無理して
使っていたのだった。

設計の古いリールだからなのか?ルアーを投げるとベイルワイヤーが返ったりして釣りにならないので、
ペンチでストッパー金具を調整したり、ハンドルを回すとカチカチと音してうるさいのと恥ずかしいので、
ハンドル逆回転防止のストッパーレバーをオフにして使用したのだが、慣れるまでは魚の当たりを
合わせた時にハンドルノブから手が滑って逆回転したりで糸が出て逃げられたり・・・。

などなどの理由で実は一度は手放したのだが再び買い戻し、使い込んで慣れてくると癖はあるのだが
リールが軽いのとサミングをしやすいのでルアーを投げるのとコントロールが楽で、第一印象と真逆になり
お気に入りになったのである。

もちろん時代遅れで使い難かったのですが振り返ると、ハンドルを回しながら魚の当たりに常に集中したりと
努力と工夫をしたので、下手なりにもこのリールで釣りをしていた時が一番上手かった気がします。