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泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

森森…

2018-02-12 | 雑感
  森森…

雪の日、

しんしんとして、

たたずむ木々。

降りやんだ空から、

陽が射しこんで、

枝に積もった雪が、

さらさらと舞ってきます。

音を雪が吸いこんで、

みんなみんな、

しんとしています…




つぼみ~紅梅

2018-02-05 | 雑感
  つぼみ~紅梅

雪の日の紅梅の蕾が、

寒さに耐えているように見えます。

この冬、何度目の雪でしょうか。

立春を過ぎても、まだまだ寒さの続く毎日ですが、

それでも紅梅の蕾は、しだいに大きくなっています。

春が待ち遠しいと思う心も、あふれるように強いのですが、

春を待つこの時期の風情も、心情も、

またいいものですね。


枯れ葉つみ重なりて…

2018-01-29 | 雑感
  枯れ葉つみ重なりて…

コナラやクヌギの葉がつみ重なって、

表の色合い、裏葉の色合いが折り重なって、

人の目を、捉えます…


薄日の射した場所の、

解けるように、あたたかな色合いも、

日陰となった、沈黙の色合いも、

それぞれに、色を繋ぎ合わせて、

人の目を、捉えて離しません…


ふと見ると、

右上に小さな、針のような足を持つ、

キノコがひとつ、静かに立って、

影を枯れ葉の上に、落としていました…




テラリウム

2018-01-22 | 雑感
  テラリウム
信者さんの中には、いろんな職業の方がおられます。
その中のお一人から、コケのテラリウムをいただきました。
受付のカウンターに置いてあります。

広島県内で園芸店をされている方で、
広く植物を扱っておられますが、
マニアックな植物にも造詣が深く、
お店では、世界の珍しい植物にも出会えます。

そんな方に、コケのテラリウムをいただきました。
テラリウムとは、陸上の動植物を容器の中で栽培する技術と、
その飼育ケージを指します。

ガラスケースなどの中に、自然の環境を縮小して再現して見せるもので、
19世紀に発明された後は、海外で採取した貴重な動植物を生きたまま、
本国へ持ちかえるために重宝されました。

さまざまなコケを配したガラス瓶の中は、
小さな空間ですが、コケの森のようにも、
また、完成されたコケ庭のようにも見えますね。









雪~南天

2018-01-15 | 雑感
  雪~南天

雪の日には、なんだか子供に帰って、
はしゃいだ気分になります。

泉山の雪景色の中、散策していると、
雪を被った南天が、
静寂の色合いを見せて、
うつむいていました。

雪の「白」は、
他の色を際立たせて、
やさしく見せてくれますね。

昔、レタリングの仕事をしていた時、
地色の「白」を活用するよう教えられました。
その時から「白」の重要性を認識するようになりました。

「白」は何色にも染まります。
また「白」は、光のすべての色が合わさったときの色でもあります。

「白い」顔料はありますが、
植物に「白」という色素はありません。

時に大気が「白く」見えるときもあります。
「白い」雲もまた、私たちに感動を与えるものでもあります。

「白い」雪は、感動を与えるものでもあるし、
ある時は、苦痛を与えられるものでもあります。

両端を併せ持つものは、
重要なものが多いのも、真かなと思います。


冬芽~あおぎり

2018-01-08 | 雑感
  冬芽~あおぎり

アオギリの冬芽が、

ビロードの毛に覆われて、

あたたかそうです。


冬の寒さ、夏の暑さの寒暖差の中で、

長い時間をかけて、取得した生活環は、

色々な形態や、色を紡ぎ出して、

私たちを感動させてくれます。


アオギリの冬芽の葉痕には、

梵字のような模様があります。

「円満具足」という言葉が、ふと浮かんできました。

丸い葉痕は過去、やわらかそうな冬芽は未来。

葉の伸長する未来は、まだまだ遠く感じられますが、

何故か満ち足りた感を与えてくれます。





おとしもの~烏山椒

2017-12-24 | 雑感
  おとしもの~烏山椒

誰が落としたのか、

入口付近に落ちていたカラスザンショウ。

その名の、カラス君がくわえてきて、

種子を食べようとしたのでしょうか?

その黒い種子はほとんど残っていませんね。

でも、蒴果の3裂した形が素敵で、

写真をパチリ!

黒い種子を、指先でこすると、

果肉は無いのですが、

なんだかずいぶんと油っぽい。

山椒と同様に刺激があるのでしょうか?

カラス君も、ピリッと、たまにはしたいのでしょう!




芒満月~すすきまんげつ

2017-12-18 | 雑感
  芒満月~すすきまんげつ

すすきの穂が、満月のようです。

月の光に照らされた、すすきの穂にも見えますね。

すすきと月の相性は、

十五夜にお供えするお団子とすすきからしても、

深いものがあります。

すすきを魔よけとしたり、

稲穂の代用として飾ったり、

すすきの穂の風情は、

古来より私たちの心を、

揺り動かすものがありますね。


どうだんつつじ/満天星躑躅

2017-12-04 | 雑感
  どうだんつつじ/満天星躑躅

ドウダンツツジの紅葉には毎年感動します。

朝陽を受けてより色鮮やかになります。

となりのサザンカの真緑の葉との対比も美しい!


「ドウダン」は「灯台」がなまったと言われています。

昔使われた結び灯台の足に枝振りが似ているからです。

三つの棒を交差させて、上部にお皿を乗せた灯りを思いうかべてください。

その三つ足の灯台に、ドウダンツツジの枝の出方から連想した名前です。


また「満天星」と書くのは、漢名からですが、

小さな花の群れを、満天の星になぞらえた素敵な名ですね。


泉山本部のドウダンツツジは、ベニドウダンです。

山口県には、ベニドウダンが県の天然記念物になっている「一位ヶ岳」があります。

一度登ってみたい山です。



冬のハンカチーフ…

2017-11-27 | 雑感
  冬のハンカチーフ…

冬の日の

朝の暖かい光を

透して

青桐のハンカチが

過去を

綴っていました


そんなに辛いことも

そんなに悲しいことも

なかったはずなのに

こんなにも経験の跡が

私を輝かせる…


生命は

朽ちては生まれ

つながっていくのですね