泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

べにどうだん~紅満天星

2018-04-27 | 樹木
  べにどうだん~紅満天星

泉山本部には花海棠、ツツジ、皐月ツツジ、

そしてこのベニドウダンが多く植えられています。

今が見ごろになったベニドウダンは、

関東以西に自生するツツジの仲間です。

この近辺では、長門市と下関市豊田町との境の一位ヶ岳に、

県指定天然記念物の自生地があります。

小さな赤い鈴のようにぶら下がる花は、

可愛いものですね。

アメリカロウバイ

2018-04-23 | 樹木
  アメリカロウバイ

泉山本部の裏手につつじ園があります。

三角状に登っており、その頂点に水タンクが設置してあります。

その下に、このアメリカロウバイが咲いていました。

すでに2m以上伸びていて、花をたくさん咲かせていました。

今まで気づいてあげなかったことを詫びて、ここに紹介いたします。


香りのよいクロバナロウバイとは兄弟です。

名前の通り、北アメリカ原産の低木で、

独特のチョコレート色の花が魅力ですね。


冬に咲く香りのよい薄黄色のロウバイとは、

別の属になりますが、果実や葉の感じは似ています。

いずれも庭木として好まれる花木です。




ざいふりぼく~采振木

2018-04-11 | 樹木
  ざいふりぼく~采振木

ザイフリボクとは、采配を振っている様子に例えています。

「采配」とは、大将が戦場で武将たちを鼓舞、指示するときに使う道具です。

厚紙を細く切り、棒の先に束ねて取り付けたものです。

その「采配」に花が似ているところからの名前ですね。

桜が散り、次に里山を彩るのはミツバツツジと、このザイフリボクの役目です。

うす緑色の霞のように見える新葉の芽生える中、

ザイフリボクやミツバツツジの溶けるような色彩の抑揚が、

里山を理想郷と思わせてくれます。


すみれとパイプ

2018-04-09 | 雑感
  すみれとパイプ

配管パイプを背景に、

ナガバノタチツボスミレが、

春色も涼やかに咲いています。

パイプは人が敷いたもの。

スミレはわが場所を得て咲いたもの。

調和とは、それぞれの居場所をあたえられて、

それぞれを尊重し、

それぞれの役割を果たすこと…


スミレとパイプをみて、

徒然と、思うのでした。

すずしろそう

2018-04-07 | 草花
  すずしろそう

泉山のふもと、本部へ上がる坂の下に、

スズシロソウが咲いていました。

アブラナ科の可愛い野草です。

桜の花びらの散り敷くアスファルトの端の、

植込みの縁を飾るように、

小さな白い星となって、

ひっそりと咲いています。

「すずしろ」は大根のことです。

大根の花に似た花を咲かせるところから、

スズシロソウと呼ばれるとか。

目を奪う桜の木の陰で、静かに咲いている花も、

いいものです。



地上の星~しきみ

2018-04-02 | アルバム
  地上の星~しきみ(樒)

シキミの果実が、地上の星を演じています。

絵のようにならんで、被写体として完璧です!

(ただし、真ん中の一番、星らしい星は、私が置きましたが…)

さくらの季節、上ばかり見て歩かずに、

地面にも、たまには目を落としてみましょう!


シキミの果実は、香辛料の八角と似ていますが、

シキミは猛毒ですので、注意しましょう。