泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

きんかん

2013-07-26 | 樹木
  きんかん/金柑  ミカン科
ミカン科のキンカンは、ミカン属ではなくて、キンカン属です。
ミカン科には他に、カラタチ属やサンショウ属などがあります。
カラタチは、花の咲く時期が真夏で、果皮に甘みがあり、そのまま食べられますね。

花にはいい香りがあり、暑い時期のミカンの花の香りも、良いものです。
心が一瞬、猛暑を忘れてしまいます。

清楚な花を眺めていると、
わが身の事を、ちょっと、振り返ってみたり、
します…





こけおとぎり

2013-07-19 | 草花
  こけおとぎり/苔弟切  オトギリソウ科
泉山の上り口にある、少し湿った斜面に、毎年コケオトギリが咲きます。
あまりにも小さいので、気づく人も少ないと思いますが、
一度出会うと、その可愛らしさに、忘れえぬ植物になります。

オトギリ~弟切という名は、伝説的な名前です。

鷹匠の兄の秘密であった鷹の秘薬を、別の鷹匠に洩らしてしまった弟は、
兄に切られてしまう…

その秘薬の植物を、オトギリソウと呼ぶようになったとか。

実際に民間薬として使われます。
西洋でも、自生するセイヨウオトギリソウは有名なハーブです。

ただ、コケオトギリは、誰にも顧みられることなく、
でも、たくましく、ひっそりと生き続けています。

のぶどう

2013-07-12 | 樹木
  のぶどう/野葡萄  ブドウ科
若々しい青い実に惹かれて、思わず写真を撮りました。

ノブドウの果実は熟すと、インク色や紫や、空色になって、
魅力あるのですが、この時期の成りたての青い実も素敵です。

夏の朝露と、夏の太陽を装い、
虫の食べ跡も気にせずに、
かすかな風に揺れる姿は、
生きていることを、
ファインダーをのぞく眼に、
伝えてくれるのです。

暑さを耐えているのか、
受け流しているのか、
分かりませんが、
ただ言える事は、人よりも長い時間を、
環境に適応するために戦って来た事は確かです!



おにどころ

2013-07-04 | 草花
  おにどころ/鬼野老  ヤマノイモ科
縦にハートが並んでいます。

オニドコロの蔓が、山桜の木に届こうとして、
背伸びをしているところです。

オニドコロは以前にも紹介していますが、
この時期、緑の色調の美しさに、
いつもながらに、感動します。

なぜ緑色は存在するのか?

それは植物の葉の中に葉緑素があるからです。
この葉緑素が、光合成をして、酸素を地球上に送り出しています。

その酸素をまた多くの生物が利用して、生きています。

そのことを考える時、
この緑色は、私たちの生命の根源色と言えますね!