泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

ゆずりは

2014-04-27 | 樹木
  ゆずりは/譲葉  ユズリハ科 
古き葉が、新しき葉に「時」を譲る前に、
花を咲かせています。

この花は雄花で、花弁も萼もなくて、
雄蕊だけの花ですが、なぜだか魅力を感じます。

前年の葉と、今年の葉の間で、
世代の移りを祝っているように見えます。

もうすぐ立夏を迎える晴天の青が、
さらに、次世代を寿ぐように澄んで見えました。





のじすみれ

2014-04-14 | 草花
  のじすみれ/野路菫
小石を敷きつめた泉山本殿前に、可愛いスミレを見つけました。
ノジスミレです。

スミレには路地に生育するスミレと、
山地に生育するスミレがあり、
どちらも栽培には少々コツがいります。

いずれも場所を選び、ここに生えてほしいところには生育せず、
路地のスミレは、他の植物を栽培している鉢の中を好んで棲みます。

山地性のスミレは、きわめて栽培は難しく、
多年、株を維持することは至難の業です。

また、スミレの根は意外と長く、深く地中に伸びています。
そのために移植も難しくて、採取しても、機嫌をそこねることも多く、
ほんとうに気難しい植物です。

なので、スミレは見るだけで、そっとしておいてあげてくださいね。

さくら

2014-04-06 | アルバム
  さくら~雨の日

新生佛教本部のある、泉山の坂下の染井吉野です。

雨の日のさくらも、美しいものです。

咲き始めのすこし濃い花色も、満開のさくらと青空も、

そして、散りゆく花も、こころ揺り動かされます。



里山に咲く山桜や、城址のさくら、

名所旧跡にあでやかさを添える、さくら花。

日本人の心を花で例えるならば?

「さくら」と答えます。