泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

おおかぐま

2011-02-22 | 草花
  おおかぐま  シシガシラ科
暖かい地方の羊歯(しだ)の仲間です。
泉山のオオカグマは、かなり大きく育ち、葉の長さは1メートルありました。
緑色が濃く、斜面から伸び出た姿は、大変美しいものです。

花の咲く植物が全盛の今、それよりも数億年も前に地球上に現れた羊歯類に、
心惹かれるのはなぜでしょうか。

ちなみに「かぐま」は羊歯の古名です。
日本は羊歯類が豊富で、昔より人とのかかわりが強い植物でした。



うめの花

2011-02-15 | 雑感
  うめ/梅  バラ科
この冬はほんとうに雪の多い年となりました。
それでも、蝋梅は咲き、水仙もちらほらと見られるようになり、
泉山の紅梅もようやく蕾がふくらみ、そして雪を綿帽子に、
咲き出ずるときを待っています。

実は、この写真は平成20年2月13日のものですが、
毎年写真記録を撮っていると、その年の時候の早さ、ゆるやかさが、
見えてきますね。

春を忘れず、ほころぶ梅の花に、初心忘るなとの、
思いが湧いてきました。

ほとけのざ

2011-02-04 | 草花
  ほとけのざ/仏の座  シソ科
人々の移動とともに世界中に広がっている植物です。
小さな種子がどこかにまぎれこみ、
地球の道端で可愛い花を咲かせています。

稲や麦などの栽培植物とともに、
古い時代に分布域を広げてきたのでしょう。
あまり顧みられることのない草々の繁殖力には、敬服します。

ちなみに春の七草のホトケノザは、
キク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)のことです。