きんみずひき

　　きんみずひき／金水引

すっかりと秋めいてきました。

涼しさの中で、

仲秋の草花もひっそりと咲いているように見えます。

金水引もそのひとつです。

目出度い名前の可愛い花ですが、

果実ができると、

三角錐上の実の縁に棘を並べて、

動物の毛や、人の衣服にくっついて、

子孫を広げています。

愛らしい花も、

次世代への戦略をちゃんと練っていますね。

しりぶかがし／尻深樫

　　しりぶかがし／尻深樫

泉山の中腹、

シリブカガシの花が咲きました。

他のどんぐり類とは違って、

仲秋に花を咲かせます。

遠くから見ると薄茶のヴェールに、

覆われたようにみえます。

花穂の先に３本の雌花の穂があり、

その周りを雄花の穂が取り囲んでいます。

樹木を勉強しているものにとっては、

秋の七草ならぬ、秋の七樹と言えます。

くず／葛（２）

　　くず／葛

泉山の坂の登り口、

ふと足元を見ると、

藤のような散り花が落ちていました。

上を見上げると、

山櫻の木を覆って、

クズが花を咲かせています。

藤の花とは異なり、

上に向かって咲く花房は、

元気をもらえますね。