泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

ねむのき~合歓木

2020-06-26 | 雑感
  ねむのき~合歓木

ネムノキの花が、梅雨の晴れ間の空に、くっきりと見えます。

一日花で、次々と咲いては、よい香りを漂わせています。

薄紅色の糸のように伸び出ているのは、おしべです。

葉は、夕方から夜にかけて眠るように閉じて、

昼間とは違う様相をしています。

ネムノキは花後には豆果がたくさんぶら下がり、

マメ科の樹木であることがわかります。

うっとうしい時期に、心華やぐ花木ですね。





どくだみ~十薬

2020-06-22 | 雑感
  どくだみ~十薬

ドクダミの花は、梅雨に似合います。

梅雨に咲く白花の女王は、

クチナシです。

その香りと上品さにおいて、

右に出るものはいないでしょう…

でも、強いてわたしは、

このドクダミに惹かれてしまいます。

黄色いタワーが小さな花の集まりで、

白い花弁のように見えるのは、苞です。

抜いても抜いても、また繁茂するドクダミは、

深く地下茎をもぐらせて、少々の人間の退治作業には、

どこ吹く風のようです。

毎年、白い苞を星のようにちりばめて、

花壇の外側を彩っています。


花菖蒲

2020-06-09 | 雑感
  花菖蒲

本部に咲く「花菖蒲」は、
古い品種のようです。

内花被(立ち上がっている花被)が小さく、
昔の品種の特徴を持っています。

現在の大輪の花菖蒲は、内花被も、
外花被のように垂れ下がっているものが多く見られ、
豪華な感を受けます。

山形県長井市に保存されてきた「長井古種」という品種群の花に、
とてもよく似ています。

紫色の絣模様と、濃い紫の立弁の組み合わせの、
古風な感じの花菖蒲もいいものですね。

そよご~戦

2020-06-03 | 雑感
  そよご~戦

「戦ぐ」は「そよぐ」と読みます。

「ソヨゴ」は、葉が風にかすかな音を立てて、

揺れるさまを表しているところからの名前です。

雌雄異株の樹木で、画像は雌花です。

紅い果実の柄は長く、ぶらさがって、

こちらも秋風にそよいでいるように見えます。

風情ある常緑樹で、よく庭木とされます。