泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

あいなえ

2013-09-27 | アルバム
  あいなえ  マチン科
泉山の墓地にひっそりと咲くアイナエ。

この小さな花が開いたところを撮ろうと、
お昼休みに、まだまだ日差しの強い坂道を下りて、
その途中にある墓地の、アイナエに逢いに行きました。

ほんとうに小さい!
花の直径は2~3ミリぐらいでしょうか。
日当りのよい、やや湿ったところに生育しています。

このような矮小な植物は、
環境のちょっとした変化で消えてしまいます。

つまりこのような植物を含めての、種(しゅ)の多様性は、
環境の多様性を示し、さまざまな生き物の生き方の多様性につながり、
「豊か」と言われる地球を形作っているのです。

「環境」は、もろいものだけれど、
ちゃんと復元性もあります。

しかし、復元に時間のかかるような、
環境変化は、私達人類にとっても、
マイナスになると言えます。

温暖化や、砂漠化など、環境の激変が起きています。

熟慮が必要ですね、今。





アイナエの根元です

ひよどりばな

2013-09-21 | 草花
  ひよどりばな  キク科
フジバカマと同じ仲間のヒヨドリバナが咲きはじめました。
泉山のふもとや、林のふちに咲いています。

咲きはじめると、白い糸のような雌蕊が伸びだして、
やわらかな絹の布をかけたように、やさしく見えます。

秋の草花は、ほんとうに楚々として、静けさに満ち、
日本人の心を、打つものがありますね。

萩の花や、芒の花、撫子や葛の花、
女郎花や藤袴、そして朝顔…

秋の七草です。

この中の藤袴は、野生ではお目にかかることは少なくなっていて、
代わりに、ヒヨドリバナが里山を彩っていますね。






松ぼっくり

2013-09-13 | 樹木
  松ぼっくり
青い松ぼっくりは、力がみなぎっていますね。

とても力をこめて、筋肉を閉じ、
成熟の時を、集中して待っているような…

そのように感じます。

青年は、かくあるべきと、言っているように見えます。

わが青年期は、かくあったかと、問うてみる…

国を思い、家族を思い、特攻に散っていった、
若者を見ているような…

この青さは、かぎりなく、美しいと感じます。


こなら

2013-09-05 | 樹木
  こなら/小楢  ブナ科
子供のどんぐり、これから大きくなります!
可愛いですね。

赤ん坊が可愛いのは、母性や父性をくすぐるためと言われます。
大事な子孫を大切に育てるための、
天からのちょっとした計らいなのかもしれません。

どんぐりの子供さえ、可愛いと感ずる心を、
大切にしたいですね。