泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

しろよめな

2010-10-25 | 雑感
  しろよめな/白嫁菜  キク科
しっとりと露をおく頃に、枯れ草色の目立ちはじめた草むらの、
白い小菊は、白嫁菜。

幾本かを摘んで、無縁のお墓にそっと供えて…。

霜降の頃、野は、すっかり秋めいて、朝露や、雨の露や、
なぜか人恋しく想える風情ですね。

あさがお

2010-10-18 | 草花
  あさがお/朝顔の実  ヒルガオ科
9月、本部の駐車場の脇に、野生化したうす青い朝顔が咲いていました。
その花もすでに実となって、秋の深まりを感じさせてくれます。
形が面白いですね。

中の黒い種子は、牽牛子(けんごし)と言って、利尿剤に使われます。

ダチュラ

2010-10-11 | 雑感
  ダチュラ   ナス科
白や紫や、八重咲きなどもある、中南米原産の園芸植物です。
秋も深まると、ますます花を木いっぱいにぶらさげて、
澄んだ空気のなかで、不思議な空間を作りあげています。


田中一村という日本画家が、奄美に移り住み、
この花をモチーフにたくさんの絵を残しています。
その白いダチュラは、一村のたましいのゆりかごのようにも見えました。




ふゆのはなわらび/冬の花蕨 

2010-10-04 | 草花
  ふゆのはなわらび/冬の花蕨  ハナワラビ科
もうフユノハナワラビが顔を出す季節になりました。
羊歯の仲間で、花のように伸びた穂は、胞子葉です。
江戸期より園芸植物として、斑入りや獅子葉などを楽しんでいました。
厚い緑の葉は整っていて、手のように伸び出た穂が、愛らしいですね。

冬中、緑を保ち、夏は休眠します。