泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

紅梅 白梅

2015-02-23 | 雑感
  紅梅 白梅
雨の日、梅の香が漂ってきます。

早春の陽に照らされた梅の花も、

いいものですが、

雨の雫に濡れる梅の花や、

蕾も愛らしい。

雨の日、香りは地を這い、

心も潤うようです…

桜の季節もまた、

待ち遠しいですね。


花霜〜はなじも

2015-02-18 | アルバム
  花霜〜はなじも
紅梅に、霜の結晶が輝いていました。
春とは言え、冷え込んだ朝のきりっとした空気に、
花も、霜も、さえやかに感じます。

上空を、連雀の群が、
ひゅうひゅうと鳴きながら、
通り過ぎます。

一羽だけ、
電線にとまって、
来た空を、遠く、
振り返っています…

その一羽も、やがて、
群の後を追って、
遠く未来に向かって、
飛んで行きました。






やぶつばき

2015-02-10 | 樹木
  やぶつばき/藪椿  ツバキ科
「つらつら椿」という言葉があります。
赤い花が連なって、いくつも咲いている様を言います。

萬葉集にもたくさんの椿の花が、詠われています。
里山のどこにでも咲いている風景が、目に浮かびますね。

椿の木は萌芽性が強く、薪として根元から切られても、切られても、
また芽を吹いて、そして成長も早いのです。

椿の育種をしている人に聞いたことがあります。
自分の思っている花ではなかった時は、
根元で切り戻し、新しく出た枝に突然変異で咲く花を待つそうです。

野生のヤブツバキも、幾度も切られることによって、
変異が現れるようです。

照葉樹林を構成するヤブツバキは、
冬の里山の可愛い乙女のようです。






綿毛~ていかかずら

2015-02-01 | 樹木
  綿毛~ていかかずら
もうすぐ立春です。
晩冬の陽に照らされて、
きらきらと輝く綿毛を見つけました。

泉山本部に登る坂道のちょうど真ん中あたり、
ツツジの木にからむテイカカズラの種子です。

細長い2本のさやから、絹のような綿毛を持つ種子が、
ふわふわと飛び立とうとしています。

テイカカズラはキョウチクトウ科の植物で、
キョウチクトウも果実はさや状で、
綿毛のある種子を持ちます。

かつて、対馬暖流の洗う日本海側の海岸林で、
ふわふわと天から舞い降りてきた種子を拾って蒔きました。

育ってきたのは「サカキカズラ」というつる植物。
テイカカズラと同じ仲間で、絹毛はさらに長く、
魅力的な種子でした。

種子は生命のカプセルです。
植物たちは、永い適応の過程で、
さまざまな姿を種子たちに与えてきました。

その造形を観察するのも、
楽しいものです。