泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

トキワサンザシ

2010-12-28 | 雑感
  トキワサンザシ  バラ科
明治期、西方から渡来した樹木です。溢れんばかりの果実を付けて、
雪を乗せて、よりあざやかに、より生気溢れて見えました。

花を咲かせ、たくさんの実を稔らせる植物。
私たちのこれから進むべき道を照らしているかのように、
静かに春を待っています。


おおありどおし

2010-12-21 | 樹木
  おおありどおし/大蟻通し  アカネ科
冬景色の道の端、赤い実がくっきりと目に飛び込んできます。
小鳥たちの目にも、おいしそうに見えるでしょうか。

アリドオシの名は、蟻までも刺し通してしまうような鋭い棘を持っているからです。
でも、たぶんこの棘は、蟻や鳥に対しての鎧の意味ではなくて、
大型動物、とくに人間が持ち去らないようにするための防御策だと思います。
触ると、ほんとうに痛いですから。

もうそうちく

2010-12-14 | 樹木
  もうそうちく/孟宗竹  イネ科
本部のお正月にかかせない門松の準備を営繕の方がされていました。
竹の並びが美しく、思わずカメラを向けました。
また5対あまり作られるご苦労も感じられました。

孟宗竹は、250年前中国から薩摩に移入された竹で、今では日本の植物の顔をした帰化植物となっています。
マダケ(真竹)も本部にありますが、こちらも中国由来であるとかないとか議論のある竹です。
違いは、モウソウチクの筍(たけのこ)の皮には毛があり、マダケはつるっとしています。
また、マダケの葉の根元には、肩毛(けんもう)と呼ばれる長い毛が両脇にあるので、
区別は意外と簡単です。

青々とした竹は、その香りとともに、すがすがしい気持ちにさせてくれますね。