goo blog サービス終了のお知らせ 

泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

くり~毬栗(いがぐり)

2018-10-01 | 雑感
  くり~毬栗

毬栗が落ちる季節になりました。

この毬栗を見て、いつも思うのですが、

実を守っているように見えるイガは、

何のためにあるのでしょうか?

人や動物に食べられないようにするため?

イノシシなんかは、イガはものともせずに、

上手に食べます。

人も金ばさみを使い、上手に採って食べてしまいます。

かなり痛いイガも、イノシシや人には通用しません。

それでもひょっとすると、

イガの苦手なイノシシがいるかもしれませんね。

そうすれば、何とかクリも子孫を残すことができます。

三つ入っているクリの、真ん中の一番大きな実をイノシシに与えておいて、

残った脇の小さなクリで、繁殖しているのかも。

…落ちた毬栗をながめながら、つれづれに思って見るのでした。



さつきつつじ~咲き分け

2018-05-28 | 雑感
  さつきつつじ~咲き分け

サツキツツジの花が満開ですね!

旧暦の皐月の頃に咲くツツジの一種です。

園芸品種も多く、盆栽仕立てのサツキもいいものです。


この樹は、赤と白と、そして紅白に咲き分けて咲いています。

一本の木でこのような現象が起こるのは、

染色体の中を動く遺伝子が影響しているということです。


ある時は、赤い花へ。

ある時は白い花へ。

またある時は、気まぐれ的に、紅白の絞りの花へ!


その変化を私達は楽しんでいます。

梅雨入りしそうな空の下で、

なごみを与えてくれる花たちです。


やまぼうし/山法師

2018-05-18 | 雑感
  やまぼうし/山法師

泉山のお堂の前のヤマボウシが、

今年も花を咲かせました。

花数はそんなに多くはないのですが、

ゆったりとして、

静けさのある咲き方は、

人を惹きつけますね。

四枚の苞を飾る真ん中の緑色の部分が、

花の塊です。

すでに受粉も終わり、

果実へ向けて、準備中です。

雨の後のひと時でした…

あおぎり~梧桐

2018-05-07 | 雑感
  あおぎり~梧桐

アオギリの葉が気持ちよさそうに、

展開しています。

街路樹や庭園樹としてよく植栽されていますね。

秋の黄葉と、船の形の果実をたわわに実らせた姿は、

よく見かけますが、

花は意外と観察から漏れてしまいます。

以前アオギリの花を写真に納めました。

(開花しているのは雄花です。同じ花穂に雌花も付けます)

一度見たら忘れられない形です。

これから花の時期を迎えます。

ぜひもう一度観察し、雄花、雌花の区別を見極めてみたいものです。

4月23日のアオギリの新葉です。


今年、1月6日のアオギリの冬芽です。

花に死す…

2018-05-01 | 雑感
  花に死す…

泉山の南斜面に植栽された石楠花に、

顔をうずめて動かない、熊蜂…

そっとお尻を触ってみても、

動く様子はありません。

眠っているのかもしれません。

あるいは石楠花の棺に死しているのか…

いずれにしても、世代をつなぐため、

花を飛び回り、懸命に蜜と花粉を集め、

その命を石楠花に委ねていて…


花と昆虫は共生の関係にあります。

与え、与えられ、

助け、助けられて、

共にこの地球に生きています。

人間の欲望渦巻く遥か以前より、

絆を深めてきたのです。


徒然に想うひと時、

そっとしておきましょう…






すみれとパイプ

2018-04-09 | 雑感
  すみれとパイプ

配管パイプを背景に、

ナガバノタチツボスミレが、

春色も涼やかに咲いています。

パイプは人が敷いたもの。

スミレはわが場所を得て咲いたもの。

調和とは、それぞれの居場所をあたえられて、

それぞれを尊重し、

それぞれの役割を果たすこと…


スミレとパイプをみて、

徒然と、思うのでした。

きくらげ~木耳

2018-03-27 | 雑感
  きくらげ~木耳

春の泉山を散策中、

キクラゲを発見!

枯れた木の上から下まで、

連なって生えています。


キクラゲをよく見ると、

生え方が上下反対のように見えます。

上に胞子を作る白っぽい背面が見え、

下になめらかな褐色の表が見えます。


色々ネットで調べてみますが、

そのことを記した記事は見つかりません。

たぶんいろいろな生え方をするのでしょうか…


それにしても、陽を受けて美しい!

キクラゲなどの菌類は、森の再生工場の重要な一員ですね。

椿~照り映えて…

2018-03-17 | 雑感
  椿~照り映えて…

名残りのヤブツバキが、

仲春の陽の光に照り映えて、

あたたかな花ごころを、

届けてくれます。


花に寄り添う葉も赤く染め、

自らの温かみを、

傍らにも伝える…


温めた片手を、

もう一方の手に沿えて、

ぬくもりを伝えるように…


人とのつながりも、

そうありたいものです。




朝の模様…

2018-02-20 | 雑感
  朝の模様…

霜に彩られた草々が、

水の流れと、水に洗われる石となり、

枯山水の模様に見えました。


人の手によって植えられた草々が、

それぞれに成長し、年を経て、

その関係性を自然に見せています。


管理された領域を越えて、

想定外の侵入草とも共存し、

個性を伸ばしています。


草々の模様は、

朝の霜によって、

さらに、意匠を凝らして、

黙していました。