泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

こみかんそう/小蜜柑草

2010-09-20 | 雑感
  こみかんそう/小蜜柑草  トウダイグサ科
小さな実がミカンのように見えるので、この名があります。
道端や畑など、人の生活する場所に出現する草です。

これら雑草と呼ばれる草々は、繁殖力が強く、
あらゆる逆境にも生きぬく戦略を身に付けている、
きわめて有能な生命体です。
そこには、きわめて美しい形態がそなわっています。

コミカンソウという名は、素敵ですね!

ひがんばな/彼岸花(曼珠沙華)

2010-09-20 | 草花
  ひがんばな/彼岸花(曼珠沙華) ヒガンバナ科
お彼岸のお知らせのように、いっせいに咲き立つまんじゅしゃげ。
もともとは大陸より、稲と同時か、あるいは少し前に渡来したと言われています。
かつては球根の澱粉を食料とするために、栽培されていた痕跡が四国に残っていたそうです。
毒があるため、水に晒して澱粉を採っていました。
人との関わりが強く、各地方に400余りの方言名があります。

日本に渡来したものは、3倍体で、果実ができません。

白花のヒガンバナも美しいですね。

あおつづらふじ

2010-09-13 | 樹木
  あおつづらふじ/青葛藤  ツヅラフジ科
ブドウの実に似ていますが、直径7ミリほどの可愛い果実です。
この中には、とても奇妙な形の、まるでミニミニアンモナイトのような種子が入っています。
花は小さくて、黄緑色の目立たないものですが、実の時期にはこうして輝く植物もあります。

おとこえし

2010-09-06 | 草花
  おとこえし/男郎花  オミナエシ科
黄色い花のオミナエシ(女郎花)は、秋の七草にも詠まれていますが、
数が少なくなり、このオトコエシが野によく見受けられます。
背の高いものは、1メートルを越えて、草むらから伸び上がり、
その丈夫さのゆえか、楚々としたオミナエシのようには、
いにしえの人々の心をとらえなかったのでしょうか。
白い花の好きな人には、とても‘愛らしいオトコ’に見えるはずですが…。