泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

枯れ葉つみ重なりて…

2018-01-29 | 雑感
  枯れ葉つみ重なりて…

コナラやクヌギの葉がつみ重なって、

表の色合い、裏葉の色合いが折り重なって、

人の目を、捉えます…


薄日の射した場所の、

解けるように、あたたかな色合いも、

日陰となった、沈黙の色合いも、

それぞれに、色を繋ぎ合わせて、

人の目を、捉えて離しません…


ふと見ると、

右上に小さな、針のような足を持つ、

キノコがひとつ、静かに立って、

影を枯れ葉の上に、落としていました…




テラリウム

2018-01-22 | 雑感
  テラリウム
信者さんの中には、いろんな職業の方がおられます。
その中のお一人から、コケのテラリウムをいただきました。
受付のカウンターに置いてあります。

広島県内で園芸店をされている方で、
広く植物を扱っておられますが、
マニアックな植物にも造詣が深く、
お店では、世界の珍しい植物にも出会えます。

そんな方に、コケのテラリウムをいただきました。
テラリウムとは、陸上の動植物を容器の中で栽培する技術と、
その飼育ケージを指します。

ガラスケースなどの中に、自然の環境を縮小して再現して見せるもので、
19世紀に発明された後は、海外で採取した貴重な動植物を生きたまま、
本国へ持ちかえるために重宝されました。

さまざまなコケを配したガラス瓶の中は、
小さな空間ですが、コケの森のようにも、
また、完成されたコケ庭のようにも見えますね。









雪~南天

2018-01-15 | 雑感
  雪~南天

雪の日には、なんだか子供に帰って、
はしゃいだ気分になります。

泉山の雪景色の中、散策していると、
雪を被った南天が、
静寂の色合いを見せて、
うつむいていました。

雪の「白」は、
他の色を際立たせて、
やさしく見せてくれますね。

昔、レタリングの仕事をしていた時、
地色の「白」を活用するよう教えられました。
その時から「白」の重要性を認識するようになりました。

「白」は何色にも染まります。
また「白」は、光のすべての色が合わさったときの色でもあります。

「白い」顔料はありますが、
植物に「白」という色素はありません。

時に大気が「白く」見えるときもあります。
「白い」雲もまた、私たちに感動を与えるものでもあります。

「白い」雪は、感動を与えるものでもあるし、
ある時は、苦痛を与えられるものでもあります。

両端を併せ持つものは、
重要なものが多いのも、真かなと思います。


冬芽~あおぎり

2018-01-08 | 雑感
  冬芽~あおぎり

アオギリの冬芽が、

ビロードの毛に覆われて、

あたたかそうです。


冬の寒さ、夏の暑さの寒暖差の中で、

長い時間をかけて、取得した生活環は、

色々な形態や、色を紡ぎ出して、

私たちを感動させてくれます。


アオギリの冬芽の葉痕には、

梵字のような模様があります。

「円満具足」という言葉が、ふと浮かんできました。

丸い葉痕は過去、やわらかそうな冬芽は未来。

葉の伸長する未来は、まだまだ遠く感じられますが、

何故か満ち足りた感を与えてくれます。





そてつ/蘇鉄

2018-01-01 | 樹木
  そてつ/蘇鉄

ソテツの実を、カメラに納めました。

元日の泉山本部で、初日の出を写真に撮り、

植物の被写体はないか、歩いていると、

下葉をきれいに刈り取られて、

熟した実があらわになっているソテツを発見。

この株では、一昨年の秋、初めての着果が見られ、

いっぱい写真に収めていました。

その果実が一年を経てもなお赤く、

存在感のある姿を見せてくれていました。

「温故知新」

先輩方の熟成した体験が、今必要なのかなと、

この実を見て、感じました!

今年もよろしくお願いいたします。