さくさくと読みやすい本でした。
そして、とてもほんわりするいい本でした。
時代小説と言えば、江戸が舞台、というのが多く、商人も江戸商人ということが多いですよね。
これは大坂が舞台で大坂商人が主人公。
江戸とはまったく違う慣習などがとても興味深かったです。
またすべて銀二貫を主軸に動いていて、感心。
登場する地名も位置関係がわかるので、自分も歩いている気になれました。
出てくる人たち、特に井川屋の主人、和助が、そんなんで商売が成り立つのか?と思わせるほどいい人。
のっけに鶴之輔を助ける場面からして、お人好しが過ぎる!と思いました。
が、もしかして、がめついと思われている大阪商人の真の姿なのかもしれないですね。
あとできっちり番頭の機嫌を損ねてしまうんですけど、「情けは人のためならず」を地で行く主人、和助です。
鶴之輔は松吉という名前をもらい、丁稚として商人になっていきます。
商売に結びつくことをやっていくのだけど、驚くほどガツガツしていない。
全体的に時間がゆったりと流れています。
ところどころ涙を流しながら読み、最後もずっと泣きっぱなしで読み終わりました。
田さんの他のものも読んでみようかな、と思わせる最初の1冊にはとってもいいとっかかりでした。
そして、とてもほんわりするいい本でした。
時代小説と言えば、江戸が舞台、というのが多く、商人も江戸商人ということが多いですよね。
これは大坂が舞台で大坂商人が主人公。
江戸とはまったく違う慣習などがとても興味深かったです。
またすべて銀二貫を主軸に動いていて、感心。
登場する地名も位置関係がわかるので、自分も歩いている気になれました。
出てくる人たち、特に井川屋の主人、和助が、そんなんで商売が成り立つのか?と思わせるほどいい人。
のっけに鶴之輔を助ける場面からして、お人好しが過ぎる!と思いました。
が、もしかして、がめついと思われている大阪商人の真の姿なのかもしれないですね。
あとできっちり番頭の機嫌を損ねてしまうんですけど、「情けは人のためならず」を地で行く主人、和助です。
鶴之輔は松吉という名前をもらい、丁稚として商人になっていきます。
商売に結びつくことをやっていくのだけど、驚くほどガツガツしていない。
全体的に時間がゆったりと流れています。
ところどころ涙を流しながら読み、最後もずっと泣きっぱなしで読み終わりました。
田さんの他のものも読んでみようかな、と思わせる最初の1冊にはとってもいいとっかかりでした。