サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

笑いは地球を救う。
妻Rは足下をすくう

1999/10 Part 2

1999-10-14 13:31:18 | Weblog

テレビ初出演
at 1999 10/05 08:03 編集


胸囲増強競争の相手、K君と、ペアで高校3年の春休み「クイズグランプリ高校生大会」に出場した。
宿泊先は、その2年後燃えてしまうこととなる「ホテルニュージャパン」
一回戦はトップで通過するが、二回戦は最下位で脱落。
一回戦の賞金4万3千円を得て、帰ることになる(僕は高校生大会では賞金は図書券で渡されると思っていたのだが、現金だった)。
K君がタクシーで帰ろうというところを、貧乏性の僕は「歩いて帰ろう」と主張し、当時の新宿のフジテレビから浜松町のモノレール乗り場(羽田行き)まで地図を見ながら歩いて帰った(6-7キロくらいあったか)。

(その後、僕は貧乏性なのではなく、本当の貧乏なのだと判明した)



整体二日目
at 1999 10/06 01:19 編集


気持ち良くて、少しうつらうつらすると、いきなり痛いところをグリグリ。
こんなに痛いけど、いいのだろうか。
「うっ、ふっ、ふっ、ふっ。今、秘孔を突いた.お前はもう死んでいる.」
「グェッ、ギャッ、ドビャー」

(北斗の拳)



日本に来て困る事
at 1999 10/06 01:29 編集

日本に来て困る事。
ハンカチを持ち歩かないので、トイレで手を拭くのに困る。
イタリアも、イギリスも、ハンカチは鼻をかむもの。トイレには、ペーパータオル、あるいはハンドドライヤーがついていて、ハンカチは使わない。
仕方が無いので、トイレットペーパーを使って、手を拭く。

ヨーロッパに旅行に行って、ハンカチを日本へのお土産にしようとしても見つからない。また、向こうのポケットティッシュは、紙が硬い。ペーパーナプキンのようなもの。行くときは日本のポケットティッシュを持って行きましょう。



ローレンスピーターの法則
at 1999 10/06 01:56 編集

「降格人事の無い会社では、実績の上がらない人ばかりになる」

実績を上げて、課長に昇格する。そこでも実績を上げて、部長に昇格する。ところが、部長のポストは、本人にとって荷が重過ぎて、実績を上げられない。
しかし、降格人事が無いため、その人は、そのポストに留まってしまう。
(自分の能力以上のポストに昇格してしまって、実績が上がらないのに、そのポストに居座る)

会社の中のすべてのポストで、この現象が起きるわけで、結果的に会社は実績を上げられない人の集まりとなる。


うちのコンピューター部長から聞いた話。日本の会社で良くありそうな話。



逃げる血管
at 1999 10/06 07:48 編集

高校のときは、年に二度くらい献血車が学校に来た。
保健体育の先生は、生徒に協力を要請する.
「女子は月に一度血を出しているが、男は出していないから、献血に参加するように」
純粋だった僕は、必ず献血に協力した.

それ以外にも、福井の駅前で献血車を見つけると、献血していた.
当時は200ccの献血で、二ヶ月に一度以上やれなかったのだが、二ヶ月たつと、献血車を捜し求めては献血していた.

結局、合計で11回献血した.10回過ぎたところで、日本赤十字から感謝の手紙と、赤い血の一滴を形どったバッジが送られてきた.

ところが

その後東京に出て、病院で血液検査を受けたり、静脈注射をしようとした時に、血管が細くなって、しかも腕の奥の方に引っ込んでしまって、なかなか注射できなくなっているのに気がついた.「血管が逃げる」と言うらしい.
それからはしょっちゅう病院のお世話になっていたので、それ以上血管を「逃がさない」為に、献血に協力できなかった。ごめんなさい。



成人映画
at 1999 10/06 22:42 編集

大学受験のため、上京。叔母に東京駅まで迎えに来てもらい、取っておいてもらった新宿南口のホテルに向かう。
東京にずっと住んでいる叔母は、「アングル」という雑誌(週間で発行され、都内及び近郊の映画、劇場などの催し物を紹介する雑誌)を置いて帰っていった。
試験の前日ということで、いまさら慌ててもしょうがないと思い、ぱらぱらとページをめくっていた。
すると、小田急ハルクの裏で、成人映画3本建てというのが目についた。
東京は1年前に新宿から浜松町まで歩いただけだったので、全く土地カンが無かったが、そこまでは、歩いて10分くらいのようだ。
僕は、決意して、一人で映画館へと向かった。
切符を買って中に入る。
純粋な田舎の高校生が、初めて成人映画を見た記念すべき夜だった。

客席はまばら。適当な場所を見つけて座る。
しばらく見ていると、すぐ右横の席に男の人が座った。
みんな照れくさいから、わざと席を離して座っているのに、こんなにガラガラなのに、何で隣りに座ってきたのだろう。
一瞬気になったが、無視してスクリーンに向かう。
ところが、隣りに座った男性は僕の右の太ももに手を這わせたかと思うと、さらに中心部へと手を伸ばしてきた。
(なんじゃこりゃあ)
僕は右脇を固めて、ひじで一生懸命ガードする。
相手は、さらに力を入れて、手を割り込ませてこようとする。
(このまま身体を任せてしまうと、どうなるのかな)
と、一瞬変な考えも頭に浮かんだが、明日は大事な入試と言うことを思い出して、邪念を振り払いさらに抵抗する。
相手はようやくあきらめて、席を立った。
僕は恐くなって、それでも一本目だけはしっかり見てからホテルに戻った。
あのとき身体を任せていたら、今僕はここにいなかったであろう。



リオのカーニバル
at 1999 10/06 23:17 編集

ミラノ支店でのある年の冬、O副支店長は取引先の社長からエッチビデオをたくさん仕入れてきた。
日本人男性社員5名は、それぞれ1本ずつ持ちかえり、翌日、内容検討会を行う事にした。
僕が選んだのは、「リオのカーニバル」。情熱的なタイトルだ。
夕方家に帰り、そそくさと食事を済ませて、ビデオをセットする。
「いやー、O副支店長が今日中に見て明日感想を聞かせろってうるさくってね。ワッ、ハッ、ハッ、ハッ。」
と、妻にはわけのわからぬ言い訳をし、再生ボタンを押す。
妻は、男どもの軽薄さにあきれつつ、僕と同じソファーに腰をおろし、縫い物を始める。
いきなり強烈なリズムと、激しい踊りで始まる。
「これはすごい。(ウッ、フッ、フッ、フッ。楽しみだ)」
しばらく踊りが続く。次々と踊りのグループが通り過ぎて行く。
なかなか、お楽しみが始まらない。
「よし、必殺早送りだ。」(「目をつぶらない話」ご参照)
3倍速だ。踊りがどんどん流れて行く。
夜になり、昼になり。
また夜になり、また昼になり。
でもお楽しみは始まらない。
「おかしいな」
また夜になり、また昼になり。
そのまま、製作担当者等の名前が画面に流れ始めた。
「なーにー!!」
そして最後に画面には
「製作 NHK」



ブレーキは右、アクセルは左
at 1999 10/07 08:44 編集

ミラノ支店勤務となって、自家用車を買うことになった。
街中は、道も狭いし、それまでペーパードライバーだったこともあり、オートマ車を買うことにした。
お金も無いし、当然中古車を探す。
ところが、イタリアにはオートマ車は、あまり無い。フェラーリの国イタリアでは、みんなが「自分はF1のドライバーだ」と思っているので、ギアチェンジの楽しみを捨てたくないのだ。信号待ちでは、左右ににらみをきかし、スタートダッシュに命をかけるのだ。
そんなわけで、なかなか無かったのだが、地元の(売ります・買います)の新聞に出ていた投稿を見つける。
さっそく本人にコンタクトすると、支店のところまで持ってきてくれた。
右足の不自由な大学生だった。(確かに、片足の不自由な人にはオートマ車だ)
ところが、左足での操作を用意にするために、なんと、アクセルとブレーキが逆についていた。(実際はアクセルは普通に出ていて、その後ブレーキの左側までZ型に曲げられているのだ)
「調子はいいぞ、乗ってみろよ」と言われたが、ペーパードライバーが、いきなり左ハンドルで、しかもアクセルとブレーキが反対についている車に乗れるわけが無い。
結局試乗せずに買うことにした。条件は、受け渡しまでにアクセルとブレーキの位置を普通に戻しておく事。
受け渡しの日、アクセルとブレーキはちゃんと戻っていた。めでたし、めでたし。



プーちゃんが止まらない
at 1999 10/07 20:49 編集

イタリアで買った車は、プジョー205。かなぶんみたいな車。愛称は「プーちゃん」
ある年の冬休み、スキーに行った。
休暇が終わって、ホテルの駐車場から車を出す。
朝早くて、路面が凍結しているが、ノーマルタイヤだ。
「やばいな」と思いながら、ブレーキを踏みながら、少しずつ坂を降りて行く。
ところが、ブレーキをいっぱいに踏み込んでも、坂道を勝手に下って行く。
「おかしい。そんなにすべりやすいのか」
さらにブレーキを踏み込むが、それでも止まらない。

はっと気がつくと、左足でブレーキを力いっぱい踏んでいたが、右足がアクセルを踏み込んでいた。



プーちゃんが止まった
at 1999 10/07 21:16 編集

ミラノから車で30分も走ると、スイスに入る。
スイスに日帰りで行ったときの帰り道の事だ。
イタリアとの国境に向かうスイスの山道で、突然オーバーヒート。
車を脇に止めてボンネットを開ける。妻と二人で、あちこちいじるが良くわからない。
その途中で、ドアロックのスイッチをさわってしまって、ドアにかぎがかかったのだが、それに気づかず、ボンネットを閉めてしまう。(閉め出されてしまった!!!)

水だけだったら通りかかった人に水をもらえば済むかと思ったが、閉め出されたとなると、専門家の助けが必要だ。
道路脇の非常電話を探し出すが、壊れている。
しかたなく車に戻り、通りかかった車を止めて、助けを呼んでもらうことにした。

日は暮れてくるし、車の通りもあまり多くない。
たまに通りかかった車に手を振ると、イタリア人は手を降って返しながら通り過ぎて行く。(おあいそしているんじゃないんだよ。)
ますます薄暗くなり、心細くなってくる。
「このまま、一晩ここで過すのかもしれない。山の夜は冷え込むし、凍え死ぬかもしれない。狼が出てきて、食われるかもしれない。」
妻は強い。
「遅くなったら、石でドアのガラスを破って、ドアを開けて中に入れば良いじゃないの」

そのうちオランダ人が止まってくれた。
状況を説明し、非常電話を見つけて助けを呼んでくれと頼む。

しばらくするが、誰も来ない。
「何もしないで行っちゃったのかもしれない」

もう一台止める。今度はドイツ人。
状況を説明しているところで、助けが到着。(日本のJAFのようなもの)
先を曲げた針金でドアロックをはずし、その後タンクに水を入れて無事終了。
スイスフランが無かったので、イタリアリラで支払う。

わかったこと
オランダ人とドイツ人は親切だ。
うちの嫁さんはしっかりしている。



デパートの謎
at 1999 10/07 23:02 編集

1. お客さんより、店員のほうが多い。
2. 売り場のおねえさんの「いらっしゃいませ~」は、1オクターブ高い。声の高い人ばかり採用しているのか。



野村證券新宿西口支店
at 1999 10/07 23:12 編集

京王線の改札を出てすぐのところにある支店。店内は狭く、お客さんがいっぱい。

となりに座っているおじさんは、支店備え付けの日経を真剣に読んでいる。
と、読み終わるとそのまま出ていってしまった。(新聞読みに来ただけかぁ~)

しばらくして老夫婦が入って来て、空いている椅子を見つけて座った。
しばらく、二人で話していたかと思うと、そのまままた出ていった。(歩き疲れて一服しに来ただけか~)

この支店、もうかっているのかな。



成田空港にて
at 1999 10/09 14:27 編集

成田空港、北ウィングの外にある交番。
外人さんもたくさん来るのだろう。

壁には、「KOBAN」の文字がくっきりと。



手を洗わない話
at 1999 10/10 04:47 編集

田舎出身の僕は、手の汚れについてあまり気にならない。
食事の前に手を洗うことはほとんど無いし、それは食べるものがサンドイッチであってもそうだ。(おにぎりの場合はどういうわけか手を洗う傾向がある)

新約聖書のマルコによる福音書第7章において、イエスキリストの弟子が食事の前に手を洗わなかったことについて、パリサイ人から問いつめられるくだりがある。
キリストは「人の身体に入るものは人の心を汚すものではない。胃袋に入ってやがて外に出てしまう。人の身体から出てくるものがその人を汚す。すなわち、人の内側から、人の心から出てくる邪悪な考えによってね人は悪いことをするのであり、それによってその人を汚れたものとするのだ」と答えた。

これを読んでから、ますます自信を持って手を洗わずに食事をしている。



きれい好きな私
at 1999 10/10 15:27 編集

血液型O型の僕は、会社の机の上も、家の机の上も(机の周りも)、散らかし放題に散らかしている。

妻「あなた、少しは片づけなさいよ」
私「僕、きれい好きだもん」
妻「だったら、尚のこと片づけなさいよ」
私「僕のきれい好きは、きれいな所にいるのが好きなのであって、きれいにするのが好きなわけではないよ」

こう言って10年間の結婚生活で、部家の掃除を逃れてきた。



火山式ファイリング法
at 1999 10/11 03:27 編集

僕の机の上には、書類の山がある。
3年ほど前のファイナンシャルタイムズに、「火山式ファイリング法」が紹介されていたが、これはまさしく僕の実行している手法である。

ポイントは、ただひたすら、書類の山を作ることだけ。
重要なものであったら、そのうち相手から催促があるから、自然と書類の山の上の方に積まれることになる。
下手に整理すると、どこにしまったかわからなくなるが、このファイリング法では整理もしないから、すべての書類は山の中のどこかに必ずある。

ファイナンシャルタイムズの記事のあと、僕は堂々と書類を山積みにしている。

注意すべき点は一つだけ。
書類の山は一つだけにすること。



老人性痴呆
at 1999 10/11 15:11 編集

時差ボケがひどい。
昨日は朝4時に目が覚めた。(日本時間正午)
今日は朝3時に目が覚めた。(日本時間午前11時)

私「じさ(時差)ボケだ」
妻「じいさんボケじゃないの?」



レオン・ポール・ファルグ
at 1999 10/12 14:23 編集

Devant un bon camembert a' bonne et forte odeur il s'exclama :Les pieds du Bon Dieu !

フランスの詩人。
フランスのチーズ、カマンベールについて、
「良い、強い匂いのカマンベールは、神様の足のようだ。」と言ったらしい。

神様であっても、足の匂いはかぎたくない。



風船ガム
at 1999 10/13 14:33 編集

小学校の時、ガムがふくらませられなかった。
それほどガムは好きではなかったから、まあいいかと放っておいた。

高校に入り、友達は風船ガムをふくらましては、割って音を立てていた。
負けず嫌いの僕は、こっそり練習するがふくらまない。
やがて、それは風船ガムじゃないからふくらまないのだとわかった。
(うちの親は、昔からロッテのグリーンガムと、クールミントガムしか買ってくれなかったので、それ以外のガムを買おうという気がしなかったのだ。)

ところが、風船ガムを使っても、やっぱりふくらまない。友達にコツを聞いて、舌先に力を入れてとんがらせても、やっぱりふくらまない。

「ガムをくちゃくちゃするのは、みっともない。人前でやることではない。」
そう自分に納得させて、風船ガムを作るのはあきらめた。

10年経過

結婚してしばらくして、舌であごをなめられるか比べていたとき、妻から言われた。
「あなた、舌短いわね。」

「が~ん」
なんと、僕の舌は短くて、先が丸くて力が入らず、それで風船ガムを作れなかったのだった。

「子供の時に嘘ついて、閻魔大王に舌切られちゃったんじゃないの?」

これ見よがしにガムをふくらませる妻。

「ガムをかむ女は嫌いだ。



ガムをかむ男はもっと嫌いだけど」



アメリカ風チョコレートケーキ
at 1999 10/14 06:15 編集

舌の短い私は、どうも味覚にうといようだ。舌先がないことで、味を感じる「味蕾(みらい)」が欠けているようだ。

ミラノにいたときに、妻がチョコレートケーキを買ってきたことがあった。
イタリアにはない、アメリカ風のケーキ屋ができたと言うことで、試しに買ってきたものだった。

妻「味はどう?」
私「変わった味だね、ヨーグルト風味だよ。」
妻「....ちょっと食べさせてみて」





妻「あなた、これ腐ってるわよ」



2000年問題担当者の悲劇 18 アメリカンエクスプレス
at 1999 10/14 15:48 編集

1999年4月
私のアメリカンエクスプレスカードの有効期限が近づき、新しいカードが送られてきた。
新しいカードの有効期限は、99年の5月から2000年の4月。これまでずっと3年で切り替えていたのに、今回は1年しかない。
アメリカンエクスプレスは、この時点では2000年問題にまだ自信がないのだとわかった。

1999年10月
妻のアメリカンエクスプレスカードが送られてきた。新しいカードの有効期限は、99年の11月から2002年の10月。3年だ。
ようやく2000年問題にめどがついたようだ。
めでたし、めでたし。

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