眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

結婚式

2006-06-11 | 
煙草が切れた
 昔馴染みの友達の煙草を一本抜き取り
  店のマッチで灯を点ける

  何年ぶりだろう?
 貸切りにしたこじんまりとしたレストランで
友人の結婚式をささやかにおこなった
 まだ式をあげていないので
  祝う為に仲間が集った

  皆
   変わった
    産まれたばかりの子供の話
     仕事の話は野暮なので
      学生時代の話が途切れることはない

    僕は
     酔いの回った頭で
      ぼんやりと皆の笑い声を聴いている
       しあわせだった
      皆 変わった
     そうして
    変わらない

  僕は夢の中に居た
 酒に身をまかせ
ぼんやりと夢のなか
 旅の途中だ
  一時停車して一服しながら話をする

   「どうだい?最近は?」

   そんな感じだろうか
  この長い旅も悪くない
 店の前で待っていた僕をみて
友達夫妻はあっけにとられた
  なんでお前が居るんだ?
 街に来ることを秘密にしていたんだ

   驚きすぎて互いに笑った
  ビールをグラスに注ぐ
 時間が瞬間止まって
セピア色の記憶の断片が上映される

  僕等は永遠を信じた
 また会おう
そう云って長い年月を繰り返す
 十年ぶりの上映会
  舞台にはケーキが用意され
   二人はキスをした

   少し照れながら

  君らしいね
 おめでとう

  前線の影響で飛行機は揺れたけれど
   悪くない
    
 おめでとう
  しあわせは
   懐かしい仲間の呆れた馬鹿話
    一晩中笑った
  しあわせは柔らかな微笑みの中
 酒を酌み交わし
束の間の休息は君の照れ隠しの笑みの表情

   嗚呼
    幸せだ

     束の間のしあわせを君達に捧げた

       健やかなる時も
        病める時も

      いいこといっぱいあるように



 

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