眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

雨音

2008-03-13 | 
雨水が落ちてきた
 バケツの水溜りに零れる
  ぴちょん

  涙が零れると
   どこに落ちるんだろう?
    月の上か幻想の砂漠か
     夢見た物は遠い

    水溜りの写る君の顔を想い出す
     君の頬を涙が伝い落ちた
      僕は精一杯の努力で
       君の零した涙の影を拾おうとする
        今夜はそんな夜だ

        ぴちょん

     雨が哀しげに堕ちる
    しばらく前は雲として空を浮遊していたのに
   地面に落ち地を這いまわる
  哀しいね
 別れた君のように
僕は折れた部品を修理しよう
 雨の夜
  言い訳は聞きたくなかった
   ただしあわせに と想った
    静かに「オール・アローン」を流した
     マル・ウォロドロンの哀しいピアノが流れた

      ぴちょん

      雨の音がする
     今夜も
    大切な何かを永遠に失った

      ぴちょん

      雨の夜

     すこしだけ苦しく寂しい夜




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2 コメント

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Unknown (tommyちゃん)
2008-03-14 08:01:02
この詩を読んでて、小林麻美の
「雨音はショパンの調べ」が流れたわ。

私は、失ったものを思い出すのは、暑い夏。
そして、雪の降る冬。

季節が巡るたびに、思い出すね。

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Tommyさんへ (sherbet24)
2008-03-14 19:15:31
いつか、マル・ウオルドロンの「オールアローン」という曲を雨の深夜に流していました。残された者は案外とこういう曲が好きなのかも・・・。
こちらはだいぶ暖かくなってきましたよ、Tommyさん。暑い夏の日に思い出す記憶は不思議と、痛みをともなうんですね・・・。いつもコメントして下さってありがとう!!

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