眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

遠くて近い砂漠

2022-12-07 | 
壁には
青い扉が描かれ
路地を抜けると砂漠が広がり
  
 渇いた砂が冷たく
  雲は虚ろに垂れ込めうずを巻いていた

   遠くて近い砂漠
   そこで井戸を掘るだろう
   澄んだ水の底には
   鳥の化石が眠っている

砂の上にしゃがみこみ
萎えた手のひらを見つめていると

  姿の無い駱駝がこう尋ねた
 「誰が十字架に薔薇を付け加えたのか?」

 街灯が石畳を青白く浮かび上がらせ

遠くて近い砂漠
 そこで声を聴くだろう
  駱駝が口笛を吹き
   ゆるやかな飛行が訪れる

       街角にたたずみ
       眠りのように訪れる  を待とう
       繰り返される日々は崩れゆき
       


           やがて意味を知るだろう



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