眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

ため息

2008-01-03 | 
前世が美しいのは酔いのまどろみの
 安楽な姿勢だからだろうか?
  僕は側臥位で気道を確保し
   慣れない呼吸に今際の際を夢想する

   路地を駆け抜けた
    誰かの影を追う
     そうして辿り着けない地平に落胆す
      
       お守りは持っていたの?

       誰かが呟き
        夕飯は豆腐のお汁だった

         明け暮れる世界に耳を澄まし
          戦闘機の爆音に叩き起こされる午前三時
           忘却の果てにあの哀しい物語を忘れ
            赤い経済学者のような
             そんな世界を夢想する
              「所得の再分配」

       ただ僕はあなたに会いたくて
      心がきゅうっとするんだ
     ラムネの記憶
    ゲーテもシラーも
   マルクスもエンゲルスも理解するには
  世界はざわめいている
 君の微笑みだけが世界のため息を解決してくれる

刻は流れた
 純粋でガラス細工のような君の精神が破壊されないよう
  我々は最新の注意を払わなければ
   夢を見ていた
    ため息を封印する魔法は
     君ならさ
      知っているのかな?

       湯船に湯を張り
        肩まで浸かると
         真摯な眼差しを少し想いだして

         フィルムが流れ
          画面に白黒の天使が舞い降りる
           
           そうしてね

            世界が浮遊する

             僕は酒臭いため息をつく


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