けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

GK受難

2007-12-13 23:01:40 | football
先週末のリーガを終わって、セビージャGKパロップが負傷で2~3ヶ月離脱、アトレチコのレオ・フランコも負傷で…という報道がありました。立て続けに現在上位のクラブの正GKが長期離脱。しかしこの2人だけではないようです。「負傷のウィルスがプリメーラのGKを襲う」とMARCAのレポルタヘ

一番大変な事態に陥っているのがベティスで、正GKのトニ・ドブラスは11月中旬に行われたアルカラとの親善試合で左足首を負傷。手術を受けたもののピッチに戻るまで5ヶ月と診断され、今シーズンにほぼアディオスになってしまいました。その後を引き継いだリカルドも、前節で右脚外転筋を損傷し1ヵ月半ほどの離脱。カストという25歳の選手が今後しばらくはベティスのゴールを守ることになるそうですが、1st、2ndとGKがいなくなってしまうのはさすがにきついでしょう。
セビージャの正GKパロップは前節のムルシア戦で右手小指を骨折。現時点では2~3ヶ月の離脱とされています。フィールドプレイヤーなら、バレンシアのアルビオルのようにギプスをはめてしまえばなんとかなるのかもかもしれませんが、商売道具の手の負傷はGKには致命的。完治するまでどうしようもありません。
アトレチコのレオ・フランコは今月初めのベティス戦で大腿四頭筋を痛めたようで、2日ほど前に手術を行いました。少なくとも来月までは戻ってこられないようで、現在はアッビアーティに出番が回ってきているようです。
ようやく回復へ、というのはビルバオのゴルカ・イライソスとビジャレアルのアルベルト。どちらも少しずつトレーニングを開始して、できるだけ早い復帰を狙っている、とのことです。
そして記事の最後には、さまざまな困難を乗り越えてチームの先発に復帰しバレンシアのゴールを守るカニサレス、で締められております。

昨シーズンは膝の靭帯を損傷する選手が多かったことが思い出されますが、このGKの負傷は負傷箇所で言えばそれぞれ違いますから、ちょっと意味合いが違う気もします。それでもやはりGKは特殊なポジションで、例えばいくらアングロがFWに中盤にサイドバックにとポリバレントであったとしても、「ちょっとGKやってくれ」というわけにはいきません(アングロならできそうな気もしますが)。フィールドプレイヤーとはトレーニングの形態も使う筋肉の質も違うGK。たいていトップチームには3人しかいませんし、1stGKが出場し続けるケースもよくあるだけに、1人欠けることがチームには大きな意味を持つのではないかと思われます。


ところで記事の最後に付け足されたようなカニサレス。一時期は目も当てられないくらい酷いプレーがつづいていたサンティではありますが、ここ数試合は良い出来です。フィールドがだらしないだけに、カニサレスが耐えてチームを救っている、という見方すらできそう。1週間ほど前の記事によれば「フィジカルの問題を抱えていた」そうで、その問題が解決されたからプレイの安定さが増してきたという見方も出来るかもしれません。が、個人的にはそれだけではなくて、シャルケ戦の前のクーマン監督の「GKはコロコロ代えるものではない。次もカニサレスでいく」という意の発言が、カニサレスに安心感を与えているのではないかと考えています。ベテランだろうと何だろうと、やはりメンタル面は重要。監督の信頼を得ているという意識がカニサレスの安定パフォーマンスを引き出す一番のクスリなのではないかと思います。だからといって競争ナシでいいわけじゃないんですけどね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿