漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

櫛風沐雨は風流ではない。:櫛

2010-01-12 22:21:45 | ◆準1級:日本語は美しい
 
 ・雨にかみあらい 風に櫛(くしけず る

   《「荘子」天下の「甚雨(じんう)に沐い、疾風に櫛り、万国を置(た)てたり」から》雨や風に身をさらす意で、苦労することのたとえ。櫛風沐雨(しっぷうもくう)。
   櫛る⇒櫛(くし)で髪をとかすこと。くしけずること。




シツ
くし
くしけず(る)




【解字】形声文字。木+節(莭)。音符の節(セツ)は竹のふしの意味。節度よく並ぶ歯をもつ、くしの意味を表す。

  1. くし。髪の毛をすきとかす。
  2. くしけずる。
  3. ならぶ。重なり合ってならぶ。
    <新漢語林より>




なんて美しい言葉なのでしょう。
もちろん初めて耳にした言葉です。
今では竹の櫛を使う女性も少なくなってきたと思います。
皆、ブラシですもんね。笑


でもパソコンで、”くしけずる”と入力し変換すると、「梳る」だけが候補に出てきて、「櫛る」は出てきません。
じゃあ、”くし”と入力すると、「櫛」だけが出てきて、「梳」は出てきません。
動詞では「梳」、名詞では「櫛」という感じでしょうか。(IMEでは)


「梳」という字は、どうも常用外みたいなんですが、「櫛」は何者でしょう。
準1級のテキストと問題集には、”くしけずる”は「櫛る」しか正解にはありません。
しかも「梳」の字は、準1級には全く出てきていません。

まあ試験は、読みの問題なので 「櫛る」⇒くしけず・る しかありえないのですが。
何だかすっきり落ちません。

もし、書きの問題で くしけず・る なら、どっちが正解なんだろう、とか。。