・雨にかみあらい 風に櫛(くしけず) る
《「荘子」天下の「甚雨(じんう)に沐い、疾風に櫛り、万国を置(た)てたり」から》雨や風に身をさらす意で、苦労することのたとえ。櫛風沐雨(しっぷうもくう)。
櫛る⇒櫛(くし)で髪をとかすこと。くしけずること。
シツ
くし
くしけず(る)
櫛
【解字】形声文字。木+節(莭)。音符の節(セツ)は竹のふしの意味。節度よく並ぶ歯をもつ、くしの意味を表す。
- くし。髪の毛をすきとかす。
- くしけずる。
- ならぶ。重なり合ってならぶ。
<新漢語林より>
なんて美しい言葉なのでしょう。
もちろん初めて耳にした言葉です。
今では竹の櫛を使う女性も少なくなってきたと思います。
皆、ブラシですもんね。笑
でもパソコンで、”くしけずる”と入力し変換すると、「梳る」だけが候補に出てきて、「櫛る」は出てきません。
じゃあ、”くし”と入力すると、「櫛」だけが出てきて、「梳」は出てきません。
動詞では「梳」、名詞では「櫛」という感じでしょうか。(IMEでは)
「梳」という字は、どうも常用外みたいなんですが、「櫛」は何者でしょう。
準1級のテキストと問題集には、”くしけずる”は「櫛る」しか正解にはありません。
しかも「梳」の字は、準1級には全く出てきていません。
まあ試験は、読みの問題なので 「櫛る」⇒くしけず・る しかありえないのですが。
何だかすっきり落ちません。
もし、書きの問題で くしけず・る なら、どっちが正解なんだろう、とか。。