漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

所謂、ネズミのことです。

2011-07-31 20:23:00 | ◇1級:書き(書き取り)

 
 敵方に カン を通じていた嫌疑がある。
平成19年度第3回








カン
まこと、たた(く)、しる(す)、よろこ(ぶ)



【解字】形声。欠+祟(柰)。欠は、大きな口をあけた人の象形。祟は、たたりの意味。柰は、紅色のりんごの意味。人が何かの対象(祟・柰)に対して、開放的に大きな口をあけ、しかも、かざりけがないさまから、よとこぶ・まこと・親しむを表し、声を出しながら門をたたくの意味を表す。また、鐘鼎などに口をあける、きざむの意味や、刻まれた法律文の条項の意味をも表す。この文字には意味の多様と字形の不明が原因して定説がない。

  1. のぞむ。ねがう。
  2. よろこぶ。楽しむ。
  3. もこと。真心。
  4. まじわる。したしむ。真心をもって親しむ。友好関係。よしみ。
  5. いたる(至)。また、とどまる。
  6. たたく。ほる。しるす。また、金石などにきざみこむ。「落款」
  7. むなしい。空虚。
  8. 広い。
  9. ゆるやか。遅い。
  10. なげく。
  11. ひとまとまり。法律文などの箇条書き。条目。「定款」「約款」
  12. (歳入・歳出の予算・決算で)部の下、項の上に位する科目。「款項目」




款を通ず

「北史(盧柔伝)」

  よしみを結ぶ。また敵に内通する。



まさか、「約款」「落款」でお馴染みの「款」だとは意外です。
「嵌」「奸」「箝」「姦」くらいしか字が思い浮かびませんでした。
そうです、主に1級配当の字を探していたと思います。
(私的にはイイ線いってると満足していますが。笑)


「款」は、常用漢字で2級配当になります。

でも、この成句・慣用句を知っていないと「款」という漢字は絶対出てきません。



内通者、密通者は、どの時代でも存在します。
戦国時代の本能寺の変、現代の政治家など時が移れど同じことをしているようです。

 謀略・策略・策謀・陰謀・・・

しかし内通によって、その時代時代で歴史を変える大きな出来事があったのも事実です。


ソ連などの共産圏で秘密警察が悪名を馳せました。
ドイツのゲシュタポも日本の特別高等警察も同様な活動をしていました。
仲間を売る「密告」を奨励していたのは共通ですから。


でも、どこの地域(国)に行ってもやってることが一緒なのは仕方ありません。
同じ人間・人類が考えて行動していることです。
洞ヶ峠を決め込む輩が存在するのは当然のことだと思います。



ついつい切れ味を・・

2011-07-22 20:14:49 | ◇1級:読み(訓読み)

 
 かの竜泉に剣を ぐとかや。
奥の細道/松尾芭蕉








サイ
にら(ぐ)、つと(める)、はげ(む)



【解字】形声。氵(水)+卒。音符の卒は、つきるの意味。刃物に焼きを入れるとき、冷やす水が一気に蒸発してつきるさまから、にらぐの意味を表す。

  1. にら-ぐ。焼きを入れる。刀などを鍛えるとき、質を硬くするため、赤く熱して急に水を入れること。「淬礪(サイレイ)」
  2. つとめる。はげむ。「淬励(サイレイ)」
  3. 洗う。浴びる。
  4. そめる(染)。
  5. さむい(寒)。









 にら-ぐ



一般人が生涯けっして使うことのないであろう言葉。

「淬」を使った熟語では、淬励(礪)サイレイ があります。
意味は、”心を奮い起こして物事に励むこと。つとめはげむ。淬勉。”

説文には、
「火を滅する器なり」とあり、刀刃をにらぐ時に水を入れておく器の意とするが、にらぐことを淬または焠という。
その時の音の擬声語である。」



日本語で言ういうところの「淬ぐ」の意味は、


淬(焠)ぎ 
1.刀を鍛えるときに鋼を焼いて水にくぐらすこと。「類聚名義抄」
2.どもること。「三蔵法師伝」

 【日本難訓難語大辞典】


2のどもるはよくよくわかりませんが、
「焼きを入れる」という意味のようです。
現在では、本来の意味よりも比喩として”制裁をくわえる”という意味での方が多く使われていますが。



この「にら-ぐ」の語源を知りたくて、ネットとか図書館でいろいろ調べてみた。

現代において「淬ぐ人」は刀鍛冶だけです。
私たちは、正月の行事(祭事)として毎年TVに映し出される「日本刀打ち初め式」でしかお目に掛かることはありません。
そう、えぼし(鳥帽子)に直垂(ひたたれ)姿の刀匠が鉄鋼にハンマーを打ち下ろし火花を散らすお馴染みの図になります。




でも、そんな”甘っちょろい”行事しか知らなかったわたしは、この動画を見て度肝を抜かれました。


日本刀ができるまで
http://www.youtube.com/watch?v=vAsCkSA159s&feature=related


「鍛錬」とは鉄を練り鍛えること。

鋼を叩いて平たく折り返して鍛錬する。(何十回も繰り返す)
炭素量を均一し不純物を取り除き鋼の中の空気を抜く。(酸化を防ぐ)
日本刀の武器のとしての強靭さ美術品としての美しさを生み出すこと。





では、なぜ「にら-ぐ」なのか。

 水にくぐらす ⇒ にらぐ

への転訛なのかなと自分勝手に想像する。






星に願いを。

2011-07-07 20:11:30 | ◆準1級:書き(対義語・類義語)

 
 ・織女  ⇔  ケンギュウ

漢字検定合格問題集/成美堂出版







ケンギュウ
牽牛




本日七月七日は七夕です。

北海道では、八月七日なんですがね。

七夕といえば、織女星(おりひめ)と牽牛星(ひこぼし)の伝説が有名でしょう。



上の問題は準1級対義語の問題です。

織女(ショクジョ)と牽牛(ケンギュウ)が天の川の東と西の両岸に佇んでいるので”対義語”という位置付けかもしれませんが、わたしには、すごく違和感が残りました。どちらかというと”対義語”よりは”同義語”の方がしっくり来るような気がします。

”彼岸”の対義語は”此岸”というなら理解できますが、、、



小学校で先生が、

 「おりひめの反対語はなんでしょう?」


に対し、答が「ひこぼし」というのも変だと思います。




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本日、1級の受付認定書が届きました。
まだまだ〆切には余裕があるんですが、早めに申し込んで逃げられない状況に自分を追い込んでみました。笑


受験日は、10月23日(日)13:40~14:40


4,500円は無駄にしたくはありません。


精一杯頑張りたいと思います。

力の限り。