・ 和睦に肯(がえん) じないばかりか反撃してきた。
がえん・ずる〔がへんずる〕【▽肯んずる】
[動サ変][文]がへん・ず[サ変]承諾する。聞き入れる。引き受ける。がえんじる。「頑として―・じない」
◆「かえ(肯)にす」の音変化、本来は承諾しないの意。「に」に含まれている否定の意が忘れられて、肯定の意に意識されるようになったもの。「がえんじない」「がえんぜられない」など、打消しの語とともに用いられることが多い。
コウ
がえん(じる)
うなず(く)
うべな(う)
うけが(う)
あ(えて)
肯
【解字】会意文字。止+月(肉)。止は、骨の象形。月は肉の象形。ほねについている肉の意味を表し、承知するの意味をも表す。
- 骨についた肉。
- よいとする。承知する。
<新漢語林より>
訓読みがたくさんあります。(笑)
しかも今まで使ったことも聞いたこともない言葉が並んでいます。
音読みは読み方を知らなくても偏やつくり、及び関連熟語からある程度想像はつくもの。だが訓読みはなかなか厄介で、送り仮名と字の雰囲気からいろいろ想像を巡らすしか術はなさそうだ。そもそも言葉を知らなければ読めるはずがないんですがね。
やはり今までどれだけの書物に触れてきたかで、その人の持つ引き出し(知識)の多さによるものなのでしょう。訓読みはそんな気がします。