漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

日本の伝統漁法

2013-11-02 14:47:46 | ◇1級:読み(訓読み)
 
にて魚や蝦を捕獲する。










シン
ふしづけ



【解字】形声 罒(网)+林。音符の林は、柴(シバ)などの束を表す。

  1. ふしづけ。
  2. 柴(シバ)を水中に積んで魚を集め捕らえる仕掛け。また、その漁法。








河口に近い泥地に設置し、鰻(ウナギ)・鮒(フナ)・鯉(コイ)などを捕獲する。
広辞苑では、「ふしづけ」を【柴漬】と書き、次のように説明している。

①柴(シバ)などを束ねて川・湖沼の岸近くの水中につけておき、これに集まってくる魚・エビなどを捕らえる装置。またはその漁法。漬柴(ツケシバ)。笹伏(ササブセ)。付(ツケ)。<冬の季語>

②罪人を簀巻(スマキ)にして水中に投げること。罧(シノヅケ)



「ふしづけ」 は 【柴漬/罧】で、柴での漁法を思い浮かべるが、

「しのづけ」 は 【篠漬/罧】であり、やはり簀巻を連想させる。




「ふしづけ」の語源説として、日本語大事典では、

 魚が フシ かくれるように木を水に ツケ ておくもの

と記載している。


 漢検に特化して言えば、難読である「柴漬」という読み問題は、おそらく出題されないでしょう。漬物の柴漬シバヅケのイメージが強すぎるから。また、一級配当漢字である「栫」の訓読みは、「ふさ(ぐ)」と「たてしば」ですが、辞典によっては、「ふしづけ」と読ませているのもあります。(参考までに)
以下、一級検定で出題されそうな漁法を並べておきます。



---
  えり
 河や湖沼・内湾で、よしずや竹垣を魚道に迷路のように張り立てて、魚を自然に誘導して捕らえる定置漁具。

 あをぞらに雪の山々魞をさす    長谷川櫂 「果実」




  うけ
 川や湖沼、浅海の底にある魚道に一定時間設置し、魚類やエビ、カニの類を誘い込んで捕獲する漁具。




  やな
 川の中に足場を組み、木や竹ですのこ状の台を作った梁という構造物を設置し、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ漁法。




  はえなわ
 一本の幹縄に多数の枝縄をつけ、枝縄の先端に釣り針をつけた漁具。





  まきあみ
 魚群の回りを逃げられないように網で取り囲み, 網を徐々に狭めて魚を獲る漁業。










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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (heyqlow)
2013-11-08 21:25:13
「罧」という字も、「ふしづけ」なるものも知りませんでした。

1級の漢字というのは中国の古典に出てくるだけの字、のようなイメージが個人的にありますが、日本の伝統文化をも伝えるものだという認識を新たにしました。
「魞」しかり、「筌」しかり。
1級の漢字にも魅力を感じます。

受検までするのは厳しいですけどね ^^;
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いつもありがとうございます。 (S@toshi)
2013-11-09 21:32:16
heyqlowさま

わたしは、音読みの熟語より訓読みに魅力を感じます。
日本の古語は本当に難しいですね。
わたしみたく日本の古い小説を読んでいない者にとっては、非常に辛いものがあります。

北斗星がなくなるそうですね。
結局、一度も乗ることがなく終わりそうです。
青函トンネルの海底駅もなくなりますし・・・・

漢検1級、面白いですよ ^^


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