漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

辛卯

2010-12-28 14:50:55 | ◇1級:読み(音読み)
清水港より富士山を望む

 
前回の記事を少し訂正させてください。

1級受検を逃げたと思われたくないので勉強は暫く休止ということでお願いします。

来年の7月受検は無理なのでその次くらいでしょうか。

やはりこのブログには、思い入れがあるのです。



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来年の干支は「辛卯(かのとう)」 音読みでは「シンボウ」でしょうか。


◆十二支(子シ・丑チュウ・寅イン・卯ボウ・辰シン・巳シ・午ゴ・未ビ・申シン・酉ユウ・戌ジュツ・亥ガイ)

 は、「卯(う・ボウ)」です。


◆十干(甲コウ・乙オツ・丙ヘイ・丁テイ・戊ボ・己キ・庚コウ・辛シン・壬ジン・癸キ)

 でいうところの「辛(かのと・シン)」です。


◆五行(木火土金水)

 では、「金の弟(かのと)」ですね。



卯酉線ぼうゆうせん(東西を結ぶ線=緯線)って知っていますか。

子午線(南北を結ぶ線=経線)の逆です。卯は東、酉は西です。


陰陽道の世界ですが、自分の生まれた年の干支を知っていますか。

わたしは、「辛丑(かのとうし/シンチュウ)」でした。

齢がばれますよね。笑

興味のある方は こちら と こちら。


それでは皆様よいお年をお迎えください。

来年もよいお年でありますよう。



私自身、「辛抱」の年になるような気がします。


突然ですが・・・

2010-12-14 07:15:30 | ◇1級:読み(音読み)
 
ブログ辞めることにいたしました。

1級の勉強も同じく辞めます。

ちょうど1年書いてきました。

わたしも勉強すると同時にみなさんに励まされ楽しくやってこれたと思っています。

これまで来てくださった方々には本当に申し訳ございません。

ほんとうにほんとうにありがとうございました。


heyqlowさん、Yukiさん、おこちゃん、クルミさん、マキコさん、ごめんね。(涙



※記事は検索で来てくれる人がいると思いますので残すことにしました。







二十四節気

2010-12-11 18:40:20 | ◇1級:書き(書き取り)
 

  立春 2月 4日頃 寒さがあけて春に入る日です。
雨水 2月19日頃 雪が雨に変わり雪解けが始まるという日で、忍び寄る春の気配に草木が蘇るという意味があります。
啓蟄 3月 6日頃 土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を啓いて動き出す日のことです。
春分 3月21日頃 春分は、昼と夜の長さが同じになる日です。
清明 4月 5日頃 「満開の桜をみると、全てのモノが生き生きしているように見えるなぁ。さあ、花見だ!」ということでしょうか。
穀雨 4月20日頃 春の雨が全ての穀物を潤すという意味です。
  立夏 5月 6日頃 夏が始まる日です。この時期は大地が草で覆われ木々が繁ってきます。
小満 5月21日頃 秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で、ほっとすると言う意味です。
芒種 6月 6日頃 稲や麦など"穂が出る穀物の種を蒔く"という意味で、この頃は種まきを始め農家の忙しくなる時期です。
夏至 6月21日頃 「日長きこと至る」という意味です。つまり「一年で一番日が長い日」です。
小暑 7月 7日頃 暑さがだんだんと強くなっていくという意味です。
大暑 7月23日頃 暑さが最も厳しくなるという意味です。厳しい暑さにより、夏の到来を強く感じます。
  立秋 8月 8日頃 秋に入る日のことを言います。この日から「暑中見舞い」は「残暑見舞い」に変わります。
処暑 8月23日頃 暑さが終わるという意味です。朝夕は涼しい風が吹き渡わたり、気持ちのよい時期です。
白露 9月 8日頃 「陰気ようやく重なり、露凝って白し」ということから名付けられました。
秋分 9月23日頃 春分と同じく、昼の長さと夜の長さが同じになる日です。この日を境に夜の方が長くなっていきます。
寒露 10月 8日頃 草花に冷たい露が宿るという意味です。秋の長雨が終わり、秋も深まり始める頃です。
霜降 10月23日頃 霜が降りるという意味です。東北地方や本州中部では霜が降りるようになります。
  立冬 11月 7日頃 冬の始まりという意味です。太陽の光が弱まり、冬枯れの景色が目立つようになります。
小雪 11月22日頃 冬とは言えまだ雪はさほど多くないという意味です。
大雪 12月 7日頃 山岳ばかりでなく平野にも雪が降り積もる季節ということからついた呼び名です。
冬至 12月22日頃 一年で一番太陽が出ている時間が短い日ということです。
小寒 1月 5日頃 「寒の入り」つまり寒さのはじまりという意味です。
大寒 1月20日頃 一年でもっとも寒い時期という意味です。




※ブラウザがIE以外は表が崩れるかもしれません。ご諒承ください。



雅な方はご存知ですよね。

2010-12-09 22:36:00 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 病気にカズ けて欠席する。



びっくりです。

わたしのPC(MicrosoftIME)で、「かずけて」と打って「被けて」が一発で変換されました。

みなさん、「かずけて」という日本語を目に耳にしたことはありますか。
古典を勉強された方はおそらく知っていると思います。
でも、日常で使ったことはないでしょう。笑



「被」の読み。漢字字典様サイトでは、

 中学…ヒ、こうむ(る)
 準1…かぶ(る)、かぶ(せる)、おお(う)
 1級…かず(ける)




「被ける」の意味。goo辞書では、

 1 責任などを押しつける。人のせいにする。転嫁する。
 2 かこつける。事寄せる。口実にする。
 3 頭にかぶせる。
 4 被(かず)け物として与える。



「被ける」をググってみると、こんなのもHITしました。

--
新潟県田上町方言
 悪事を人のせいにする。

甲州弁
 かこつける、罪を転嫁する。

名古屋弁
 罪をなすりつける・疑いをかける。
--


なるほど、もともとは越後、信濃、美濃辺りの方言だったのですね。
おそらく、被(かぶ)せる の転訛なのでしょうか。




「被け物」という古語があります。
 禄。目下の者に褒美として与える品。

源氏物語の「小袿と細長」で少し触れられているようです。
まあ、被け物と言うくらいだから、装束(着物)だったんですよね。




ちなみに、同義の「かこつける」は普段よく使っていると思います。
漢字で書くと「託ける」と書きます。

意味もほぼ同じく

 言い訳
 こじつけ
 ゆだねる




アタシぃ、見たんだってば~。

2010-12-07 20:48:10 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 コベン すれば光彩を遺す。




【意味】ふりかえって見ること。



ベン、メン
み(る)、ながしめ、なが(める)、かえり(みる)




【解字】形声。目+  。音符の  ベンは、おおうの意味。目がおおわれて見えない・仮面をあてたまま見るようにして、横目で見るを意味を表す。


  1. かえりみる。あわれむ。
  2. 流し目でみる。横目で見る。





顧眄。

この字は、1級で勉強しないとほとんどの方が見たことがないと思います。
わたしも生涯で初めてお目に掛かりました。
書き順に迷ってしまいますよね。笑


 「佇眄」⇒たたずんでながめる。

 「右顧左眄」⇒ためらうさま。右を見たり左を見たり。





ちなみに  は、

 【解字】象形。人が仮面をつけた形にかたどり、おおう・見えない意味を表す。




むかしから男は女に弱い・・・。

2010-12-06 21:18:11 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 

 クレオパトラの鼻が曲っていたとすれば、世界の歴史はその為に一変していたかも知れないとは名高いパスカルの警句である。しかし恋人と云うものは滅多に実相を見るものではない。いや、我我の自己ギマン は一たび恋愛に陥ったが最後、最も完全に行われるのである。


芥川龍之介 「侏儒の言葉」より





全文はこちら。↓

青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/158_15132.html





【解字】形声。目+(瞞-目)。音符の(瞞-目)マンは、丐メンに通じ、おおうの意味。まぶたでおおわれた目の意味を表す。


  1. くらい。目がよく見えない。
  2. だます。あざむく。くらます。「欺瞞」




欺瞞。

完全征服の問題に載っていました。
パスカルは全くわからないけど、芥川のこの一文はなかなか味わい深い哲学的なものだと思います。

芥川はこの中で、

『我我の自己欺瞞はひとり恋愛に限ったことではない。我々は多少の相違さえ除けば、大抵我我の欲するままに、いろいろ実相を塗り変えている。』

と書いていますが、なるほど真理ではないでしょうか。





ところで、 も、酔歩 跚 スイホマンサン と同じ旁ですね。

目を覆うか足を覆うかの違いでしょうか。


似たような字で、車輛の  などがありますが、「兩」は「両」の旧字でふたつを表しているので意味がまた違ってきます。


女房言葉って知っていますか。

2010-12-02 20:25:38 | ◇1級:書き(書き取り)
 
 
 ・ロクロを回して器作りに励む。



  【ロクロ】・・・陶芸に用いられる、粘土を整形するための器械。車井戸の上につけてつるべをかける滑車。






【解字】形声。車+鹿。

  1. ながえしばり。車の轅ナガエにまきつけて轅を強固にし、かざりとするもの。




【解字】形声。車+盧。

  1. 轆轤は、つるべの縄を上下させる滑車。





 この暑かった夏、安芸の宮島に旅行した折のことです。
こんな看板、めったに見る機会がないので思わずシャッターを切ってしまいました。
それに漢字の勉強していると街の看板に異常に敏感になります(苦笑)
まさか轆轤台を作っている工場ではないですよね。(冗談です)
宮島にロクロ技術が伝えられたのは嘉永年間(1848年~1853年)だと言われています。
日本でも古くから「宮島ロクロ細工」として有名みたいです。
アーケード街を歩いていると宮島杓子[しゃもじ]がたくさん売られていました。
そういえば、広島の高校が野球の応援でシャモジを鳴らして応援しているのを見たことあります。



宮島杓子[しゃもじ]

あれっ、「杓子」なら ”しゃもじ” ではなく ”しゃくし” ではないでしょうか。
「しゃもじ」は杓文字と漢字で書くようですよ。
それに「しゃくし」は水、汁をすくうためのものだと認識していました。
北斗七星柄杓星の「しゃく」だと思います。


「しゃもじ」は、ご飯をすくうものものではないでしょうか。


wikipedia先生に教えていただきました。

語源は、柄の先に皿形の部分が付いた道具の「杓子」(しゃくし)の頭字「しゃ」に接尾語「もじ(文字)」が付いた女房言葉(にょうぼうことば)である。本来は汁をよそう杓子も含めた言葉であり、米飯をよそうものを特に飯杓子(めしじゃくし)と言ったが、時代が経るにつれ、汁用のものをおたま(お玉杓子)、米飯用のものをしゃもじというようになった。



もともとは、汁もご飯もすくうものは「杓子」だけだったですね。
でも「女房言葉(にょうぼうことば)」ってなんだろう?



室町時代、宮中に仕える女官が主に衣食住に関する事物について用いた一種の隠語的なことば。

 「杓子=しゃもじ」
 「飯=おだい」
 「肴=おだい」
 「鯉=こもじ」
 「団子=いしいし」
 「浴衣=ゆもじ」
 「髪=かもじ」
 「豆腐=おかべ」
 「腹=おなか」
 「水=おひや」
 「野菜=あおもの」
 「鮨=すもじ」
 「おでん=田楽」
 「会う=おめおじ」



「御・・・」とか 「・・・文字」を使うものが多いのが特徴みたい。



 ”すいません、お冷もらえませんか”



使ってるジャン!(笑)